6月22日(土) 伝統的フランス料理の伝道者、ジョエル・ブリュアン氏による特別実習

 ジョエルブリュアン氏(フランス料理アカデミー日本支部会長)は、あのポール・ポキューズ氏(ミシュランの3つ星を40年以上維持し続けている、ヌーベルキュイジーヌの旗手)の直弟子にして、ポキューズ流フレンチの正統伝道者でいらっしゃいます。
 日本に来られて40年、昨年度すべてのお店を手放され、いまは全国で講習会や後援会活動を行っておられます。
 そのブリュアン氏がなんとおかやま山陽高校の調理科の3年生を対象に、特別実習を行ってくださいました。
 ブリュアン氏をご案内くださったのは、岡山では知らない人のいない名シェフ、湯浅薫男氏。
 今回のテーマは、「鱸(スズキ)のパイ包み焼き ソースショロン」。このメニューはポキューズ氏の代表作であり、氏に認められた人しか他人に伝承できないという逸品です。

 

 実習開始直前、ブリュアン氏と湯浅シェフ、そして本校調理科長の加山先生。豪華なスリーショットです。

 実習を前に、ブリュアン氏は、前列にいる生徒たちの手を見て回られました。ブリュアン氏曰く「料理人の手は綺麗でなければ以下ません。皆さんの手は3つ星!」。

 

 スズキに下味をつけ、ホタテガイのムース生地を腹腔内に詰め、パイ生地で覆います。パイ生地自体が一匹のスズキに見えるように細工するのがこのお料理の目に楽しいところ。
 私にはシーラカンスに見えます(見る人間側の問題です)。

 いろいろな器具を使って、パイの表面に細工をしていくブリュアン氏。私にも鱸に見えるようになりました。

 オーブンで焼き上げて、完成!この笑顔からもわかると思いますが、ブリュアン氏はとても冗談の好きな明るい方で、褒める時の口癖は「3つ星!」でした(この日、おかやま山陽高校調理科3年生はたくさんの3つ星をいただきました)。

 私も試食をさせていただきました。
 この日のもう一つのテーマが、体に良い料理。フランスではもう38年前から、非常に大切なテーマとして研究されているそうです。美味しい食べ物を、体を心配しないで食べることができると最高です。
 このスズキのパイ包み焼きも、塩分を抑え、それを酸味やハーブでカバーした、体に優しい配慮が加えられています。
 お味については、あえて述べる必要はないでしょう。 

 実習終了後、生徒たちは帽子やタイにブリュアン氏のサインをいただきました。一人一人丁寧に、書いてくださいました。
 もう一つ、ブリュアン氏がおっしゃっていたのは、こんな素晴らしいスズキは、東京ではなかなか手に入るもんじゃない、と言うこと。もちろん、地元寄島のスズキです。素晴らしい海の幸に恵まれて、私たちは幸せですね。
 生徒たちに世界の超一流を直伝くださったブリュアン氏に感謝!
 またチャンスがあれば、今回のような特別実習を開催したいと思います。







6月22日(土) サッカー部、プリンスリーグ、2−1で勝利!



 この日は攻撃のラインがうまくつながり、応援していて気持ちの良い試合でした。
 一人一人が明確な意志を持って動いているのがよくわかりました。おかやま山陽高校サッカー部、これからもっともっと強くなりますよ!







某月某日



 この写真、なんだかわかりますか?そう、トリュフです。
 ただし、ブリュアン氏によると、偽物だそうです。
 本物だと、部屋中にトリュフのにおいが立ち込めるのだそうです。確かに香りはほとんどしません。
 これはゴルフボールくらいのサイズですが、偽物は卸値で500円くらい、本物の黒トリュフなら、同じサイズで5万円はするそうです。
 ちなみに、偽物は料理の飾りつけに使うそうです。