8月6日(土) 茶道裏千家 学校茶道連絡協議会 東中国地区研修大会@おかやま山陽高校

 学校でお茶を教えておられる先生方の研修会で、学校を会場に開催されるのは初めてとか。約250名もの先生方が、きれいな着物姿で来られました。
 まずは呈茶。調理科や茶道部の生徒たちが袴や浴衣姿でおもてなししました。
 研修会のオープニングでは、おかやま山陽高校吹奏楽部と空手道部がコラボレーションで歓迎。オリジナル演武曲『さくらさくら』や、『ふるさと』などおなじみのナンバーで盛り上げてくれました。
 お昼は調理科特製のハッシュドビーフライスとサラダ。
 お昼からはおかやま山陽高校学園長が、『持ち味を生かす』というタイトルで記念講演を行いました。
 終了後、参加者の皆さんの多くが、本校の80周年記念館を訪れてくださいました(『器に学ぶ』企画で全国の陶芸家の先生方からご寄贈いただいた作品が展示されています)。
 参加者の皆さんからは、「最初から感動しっぱなしでした」、「本当に実り多い研修会でした」とお褒めの言葉をいただきました。
 暑い中、本当にお疲れ様でした。



モンゴル報告 その2 モンゴルは美味しい

 モンゴルというと、羊料理ばかり、と思っている方も多いかもしれません。
 しかし、現在のモンゴルは、食べるものに関しては、非常に豊かなのです。
 確かについ最近まで、モンゴルの人々にとって食は愉しむためのものでなく、生き延びるためのものだったそうです。
 年間300ミリの降水量がわずかな牧草になり、その牧草を食べて羊やヤギ、牛、馬が育つ。夏の間はそれらの乳を、冬には乳が出なくなった家畜を屠って干した肉を、人々は食べて厳しい自然の中を生き延びてきました。
 しかし近年では、貨幣経済も発達し、中国をはじめとする諸外国から食材が入るようになり、モンゴルでも外食産業が盛んになりました。これら外食産業は最初は観光客相手でしたが、最近では現地の人たちもバラエティある食事を楽しむようになってきたそうです。
 で、今回の修学旅行でいただいた美味いものをご紹介。

 まずは韓国風焼き肉
 ピースをしながら、目線は肉の方に行っていることをご覧になっても、どれくらい美味いかわかるでしょう。いわゆる骨付きカルビをたれに付け込んだものと、豚肉を同じように付け込んだもの。韓国系のホテルのレストランなので、味は本格的です。



 続いて、中華料理。フラワーホテル内のレストランです。10品近く、すごい量が出ました。こちらも味は本格的で、特にモンゴルだけあって肉が素晴らしく美味い。ご飯が進みます。



 続いて、キャンプでの食事。ここは草原のまっただ中なので、どうしても肉料理になります。それでもメインは、牛肉ハンバーグのホイル焼き、チキンロール(真中にレバが入ってて味が深い)など、洋食系の工夫されたものを食べさせてくださいました。



 続いて、モンゴル風シャブシャブ
 シャブシャブ鍋が各自の前にあり、野菜、肉、麺、湯葉などを自由にシャブシャブしていただきます。牛タンや昆布のサラダなどの突き出しも品数多く、とても豪華です。肉は牛、鳥、そして羊。やはり羊が美味い。特に「羊のしっぽ」は脂身のようで、脂っこくない、不思議な美味。コラーゲンたっぷり感がいい感じでした。タレはタイ風だったり、中華風だったり、無国籍。



 最後は、モンゴルを代表する美味、ホルホグ。羊を解体し、大きな缶の中で石と一緒に蒸し焼きにします。味付けは岩塩と香辛料。肉はねっとりジューシーで、臭いもなく、ものすごく、ものすごく、ものすごく美味いです。当たり前ですよね。薬草ばかり食べて(高山植物はどれも薬草なのです)、1日中走り回って、健康この上ない羊なんですから。
 生徒たちも美味そうにかぶりついていました。


まさにギャートルズの「あの肉」状態。


 下は私の戦果。ガイドさんによると、子供の時には綺麗に食べつくさないと、次の肉をもらえなかったとか。それだけ肉は大切なのです。ちなみにこれは合格だそうです。実際、軟骨や筋の部分は、味が深くて美味く、いつまでもカリカリやってしまいます。


 羊を解体するところは、あえて生徒に見せました(ただし希望者のみ)。これはモンゴルの人にとって、雨が草になり、草が家畜に命をつなぎ、家畜が人間に命をつなぐ、神聖な命のリレーを行う、大切な儀式でもあります。
 羊はほとんど苦しむことなく命を止められ、血を一滴も大地にこぼすことなく、7つの部分に解体されます。さらに、内臓も血も、すべて大切に食されます。

 最初に書いた通り、モンゴルの人にとって、食は生きながらえるためのものです。生き物からつないでもらった命は、決してその人だけのものでなく、それ故にお互いに助け合い、命を大切にするのだそうです。