6月22日(水) 地域保護者会福山東地区
 培遠中学校さんと一ツ橋中学校さんの出身の保護者の皆様にお集まりいただきました。
 大変お忙しい中、そしてお疲れの中、本当にありがとうございました。
 大変熱心なお話し合いで、なんだかんだで9時半まで。
 ここでいただいたお話は、必ず以後に活かします。




6月21日(火) 中小企業家同友会倉敷支部総会
 記念講演で、「3.11以降の日本経済と中小企業」という演題で、神戸大学の二宮教授のお話を拝聴しました。仕事の都合で遅れて会場入りしたのですが、快刀乱麻の明快な解説に、一気に引き込まれました。
 印象に残った2点。
 1点目。
 「技術」は「エネルギー」と「制御」が組み合わされたものである。エネルギー革命は多くの場合、新しいエネルギーが発見されるのではなく、いままでは制御不可能だったエネルギーを制御する方法を人間が獲得したことによって起こる。今後日本で使うエネルギーが本当に再生可能なものに移行するとしたら、それをコントロールする方法も変わることになり、結果、「技術」の在り方も変わることになる。
 2点目。
 詳しくは書けませんが、なぜ、上の方がいまこんなにグダグダになっているのか。
 1点目のお話から感じたこと。
 前から気になってはいたのですが、再生可能なエネルギー、本当に、本当に、大丈夫なのでしょうか。
 従来の火力や原子力エネルギーは高密度。それだけにロスも多いが、仕事(働き)を取り出しやすい。
 それに対し、再生可能なエネルギーは低密度。
 現実に日本の産業が支えられるのか。特に大きなエネルギーを必要とする業界。
 誰かに聞きたいけど、世間は、なんか聞けない雰囲気。
 「空気読めよ」とか言われそう。




6月20日(月) 岡山県私学協会振興部会
 主なテーマは、先日、県が発表した「県立高等学校教育の基盤整備の方策」について。
 これは、昨年度、岡山県教育委員会が設置した平成30年を目ととする県立高校教育体制の整備と教育振興の方策を検討する岡山県高等学校教育研究協議会の一次提言として出されたもので、現在、パブリックコメントを募集中です。
 この中で、私たち私学関係者が危機感を持っているのが、岡山県の公私立間での定員規定について。
 要は、現在、岡山県内の私立高校は全体として定員を充足していないので、募集定員を減らすべきだ、という結論。
 でもこれは、我々私学の立場から申し上げると、ちょっと乱暴で雑な論理だと思います。
 県立・公立高校は、いまや完全無償です。それに対して私立は毎月1万円弱の補助金が出るにとどまっています。
 ニーズを定員充足率で判断するのは一つの方法とは思いますが、現時点で私たち私立は、そもそも公立さんと同じ土俵に立てていないのです。
 さらに視点を変えると、県立・公立高校の生徒には、一人当たり年間115万円もの税金が投入されています。公立定時制に至っては、年間166万円です(全国平均)。
 それに対し、私立高校に通う生徒に投入される税金は年間40万円に至りません。財源は同じ、国民の血税です。
 私立はこれに授業料を合わせた一人当たり年間約85万円の費用支出で、県立と同じか、それ以上の教育効果を上げています。
 もし、日本中の高校を私立にすれば、計算上、すべての家庭から一銭の学費も徴収することなく、すべての高校を運営できることになります。逆に、すべての高校を公立・県立にすれば、高校教育に対する税金の支出は現在の2倍にとどまりません。それくらい、私立は費用対効果を上げているのです。
 毎年、中学校や塾の先生から相談を受けます。「生徒自身は山陽高校に行って、専門的な勉強をしたいと言ってます。でも、親御さんがどうしても経済的な理由で県立も受けさせたい、と言われるので、専願にできないんです。」
 さらに、新入生の保護者の方とお話をすると、やはり毎年、「県立に行ってくれという家族中の反対を押し切って、本人がどうしてもとおかやま山陽高校に来たんですよ」というお話を聞きます。
 大阪府のようにほぼすべての所得層について完全無償化してくれとまでは言いません。例えば年収250万円以下の世帯だけでも、完全無償化を実現して欲しいのです。子が親の経済状況に遠慮して学びを、夢をあきらめる必要がないようにしてほしいのです。
 ニーズを充足率で判断するというのであれば、せめてそれが実現されてから判断して欲しいと願います。
 私学は、専門教育(職業教育)に加え、徳育や価値観の涵養などのさまざまな分野において、公立ではできない、やろうとしない教育内容に積極的に挑み、成果を出しています。
 今、岡山県の高校教育は非常に危機的な岐路に立っていると思います。私学の頭を押さえれば、県立・公立が伸びるのではありません。お互いに、健全な競争条件で切磋琢磨することによってのみ、岡山県全体の高校教育が活性化するのです。
 パブリックコメントは明日まで、岡山県教育庁学校教育振興課のホームページで受け付けています。
 よろしかったら、ご意見のご提出をお願いします。