5月12日(木) 小北中学校さん説明会

 お招きいただき、ありがとうございました。
 生徒さんたち、そして、保護者の皆様方が、とても熱心に聴いてくださいました。
 一度しかない高校選びです。本当に自分に合った高校を選んでください。



秘伝・高校選びのコツ
 今年も中学校さん主催の高校説明会のシーズンがスタートしました。
 中学3年生たちとのファーストコンタクトですから、やはり力が入ります。
 高校は中学と違って、自分で選んでいくところ。
 本当に自分に合った高校選びは、とても難しいものです。
 というわけで、ここで秘伝の高校選びのコツをご紹介します。
 まずはできるだけ多くの高校に行ってみましょう。どの高校でもオープンスクールを複数回開いていますので、それに参加してください。パンフレットだけではわからない、その高校の持つ雰囲気が一番よくわかります。
 ただし、その時にできれば実際に通学するのと同じ方法で高校まで行ってみましょう。高校はたいていの場合中学校より遠いです。本当に3年間通えるか、確認しましょう。
 さらに、当然ですが、オープンスクールではその高校のいいところしか見せてもらえません。その場のノリで決めてしまわず、その高校にお子さんを通わせている親御さんからの口コミ情報なども参考にしましょう。
 次に、仲のいい友達が行くから自分もその高校に行く、というのは避けましょう。友達とあなたは、別の人間です。自分の持ち味を最大限に伸ばしてくれる高校を、自分で選びましょう。高校に行っても友達はできますからご安心を。
 そして、これが一番大切なポイントです。
 自分に訊いてみましょう。
 10年後、15年後、20年後にどんな大人になって、どんな職業について、どんな生活をしていたいか。
 さらに、そのためにはこれから3年間、どこで何を勉強したいか、するべきか。
 これを別の角度から言い換えると、「行ける高校」ではなく、「行きたい高校」、「行くべき高校」に行きましょう。もちろん、成績がこれくらいだから、この高校を受験する、という現実的な考え方も必要です。でも、自分の本当にやりたいことがそこにあるかどうか、この方がずっとずっと大切だと思います。
 「好きな道でメシを食えるようになる」。人生、これ以上の理想はないでしょう。
 そして、そのためには「やりたいことが決まっているなら、できるだけ早くその道に進むべし」。これしかありません。

 最後に2つだけ、注意するべき点をご紹介。
 まず、誰にでも合う、万人向けの高校などというものは、ありません。公立の小中学校は、義務教育ですから、万人向けにできています。でも、高校は、最初に行ったとおり、自分の目標に合わせて自分で選んで、自分で進級して、自分で卒業するところです。
 ですから、「うちの高校は素晴らしいから、みなさん受験してください!」などという高校があったとしたら、ご注意ください。本当に生徒のことを考えていたら、そんなことは言えないはずです。
 それともう一つ。高校3年間は意外と短く、濃密です。「あれもできます、これもできます」などという高校生活、現実にはあり得ません。おかやま山陽高校にもいろいろな科やコースがありますが、一人の生徒が本気で取り組めるのは一つだけです。だからこそ、それを極めることができるのです。
 1回きりの高校選び、絶対に失敗しないように、しっかり準備をして臨んでください。