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5月9日(月) 生徒朝礼&表彰伝達式
久しぶりの生徒朝礼。
校長講話は、芸術作品との接し方について。
表彰伝達は、空手道部、柔道部、サッカー部、バドミントン部。
特にサッカー部は備西地区大会4連覇。
素晴らしい!アッケシソウの女神が、まだこっちを向いてくれているんでしょうね!
我流・芸術作品への接し方
生徒に伝えたかったのは、芸術的経験は生理的反応であるということ。
芸術を難しく考えることはありません。
鶏ガラより豚骨が好きとか、ロカビリーよりレゲエが好きとか、あの娘よりこの娘に魅かれるとかと同じレベルの好き嫌いでいいのです。
もちろん、芸術作品が生まれた時代や人間関係などの背景を読み込んで分析的に楽しむ方法もありますよ。また、世間的に評価や希少性の高い、いわゆる「お宝」を鑑賞したり収集したりする愉悦もあるでしょう。
でも、一番大切なのは、その作品を見た瞬間に「ビビビ!」と来るか来ないか。
ピカソであろうが、モネであろうが、岡本太郎であろうが、それを見て神経系に何の変化も生じなければ、極論すれば、その作品はあなたにとってその時点では無価値です。
逆に、駆け出しの美大生が描いた絵であろうが、隣のケンちゃんが描いた絵であろうが、自分で描いた絵であろうが、自然が偶然作った造形であろうが、「ビビビ!」と感じたらそれが芸術的経験。
さらに、同じ作品でも、さっきまで何をしていたか、体調がいいか悪いか、幸せな気分でいるかそうでないか、などによって、「ビビビ!」と来る時もあれば、来ない時もある。
だって生理的現象だから。
だから、先入観を持たず、まずは美術資料集をぱらぱらとめくってみましょう。たぶん1つや2つは「ビビビ!」とまではいかなくとも、心が「ザワザワ・・・」と波立つ作品に出会えるはず。
ちなみに私の最初の芸術的経験は、中学校1年の時に美術の教科書で偶然出会ったマン・レイの「天文台の時 ―恋人たち」。
時々ページをめくっては、背中が「ゾゾゾゾ!」とする快感に耽溺しておりました。でも、数年後、大学生の頃に「マン・レイ展」を見に行ったときは、特に何も感じませんでした。
まあ、そんなもんです。
だから、ウインドウショッピングでもするつもりで、気軽に美術全集を開いてみましょう。もし、運命的な出会いがあれば、めっけもんです。
あなたの人生が豊かになるチャンスです。