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2月23日(水) 笠岡公証役場へ行ってきました。
あえて詳しくは申しませんが、例のギネスのからみです。
ギネス登録は、世界的権威だけあって、全部自前でやろうと思うと、けっこう大変です。
でも、お金を一銭もかけずにこうやって申請できるというシステム自体は素晴らしいと思います(スピーディーな有料サービスもありますが、高いのです)。
なにより、世界記録は万人にオープンであるべきですもんね。
パリで、その4。
パリのもう一つのメインイベントが、ホテルクリヨン。
言わずと知れた5つ星、素泊まり1泊ウン万円からという、世界最古級かつ最高級のホテル。
シャンゼリゼ通りのすそ、コンコルド広場の北の端(いわゆる最上座です)に位置し、室内はルイ15世様式の装飾で統一されています。もとは貴族の住居だったものがホテルに改装されました。
二階の中央の広間は、通称『マリーアントワネットの間』(写真では赤いリボンがかけられているところ。実はこれは工事用の覆いなのです)。
マリーアントワネットが実際に何度も訪れて会食などをした、歴史的建造物です。
彼女が最期、この部屋のすぐ目の前に広がるコンコルド広場で断頭台の露となったことは、皮肉としか言いようがありません。
長くなりましたが、そんなホテルクリヨンの、マリーアントワネットの間のまさに隣のバンケットルーム(ここも装飾が素晴らしい!)で、おかやま山陽高校調理科3年生の生徒たちはディナーをいただくのですよ。まさに、インクレディブルです。世界中を探しても、高校生が修学旅行でこのホテルで食事をする例はほかにないそうです(そりゃそうでしょう)。辻リヨン校のTさんも、コルドンブル料理学校のS子さんも、みなさん驚かれていました。
この部屋は普段は政府高官や外交レベルでの会合などに使われているそうで、クリヨンに泊まるだけならお金を出せば可能でしょうが、ここで食事をするとなると、よほどのことがないとまず無理なのだとか。
やはりこの日、生徒たちは多少緊張気味でした。こうやって普通に写真を撮るだけで、まるで中世に描かれた絵画の中にはめ込まれたかのようです。
ギャルソン、セルヴァーズの方は、みなさんソルボンヌ大学卒クラスの超エリートだとか(そういえば、女性スタッフが給仕に入られたのは今回が初めてです)。
配膳は、各テーブルごとに一斉に、行われます。生徒諸君、このタイミングを学ぶのですよ。
お食事が始まると、一気に和やかに。やはりお食事は楽しくしなければ。
3品の軽いコースでしたが、お料理はたいへん美味しゅうございました。
メニューは前菜はフォアグラ、メインはイノシシ肉、デザートはミルフィーユでした。
デザートが終わるころには、生徒たちはかなり打ち解けて、ギャルソンや美人のセルヴァーズの方にお願いして一緒に写真を撮ってもらっています。
普段のお客様とは違うからでしょうか、ギャルソンの皆さんも妙に楽しそうです。
お隣のリーアントワネットの間もあけていただき(今回は工事中のため、奥の半分だけ)、ここで給仕長さんと班ごとに記念写真を撮影。
給仕長さんからはぜひ写真を送ってほしいと頼まれました。
楽しい時間もあっという間、ホテルクリヨンを後にします。生徒諸君、いつか自分でこの回転ドアをくぐれるくらい、出世してくれよ!
このクリヨンでのバンケットディナー、生徒たちにとって一生の思い出になれば、と思います。