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2月22日(火) 卒業特別講座、その2【テーブルマナー】
食事は楽しくしたいもの。
でも、改まった食事には、守らなければならないマナーとルールがあります。
でも、決して難しいものではないので、一度きちんとした練習さえしておけば、例えば、婚約者のお父さんとの初めての会食から、大統領主催の晩餐会まで、すべて乗り切ることができるのです。
そういう思いで、おかやま山陽高校では卒業生全員にテーブルマナーを受けてもらっています。
倉敷アイビースクエアさん、よろしくお願いします!
パリで、その3。
今回のパリで見聞きしたことで、印象に残ったこと。
お菓子の評価について。
辻リヨン校のTさんいわく、最近、フランスの菓子コンクール等で、日本人が参加した際に、優勝「できない」理由が変化してきたとのこと。
以前であれば、日本人の作品が負ける際、その理由の大半は「見た目」だったのだそうです。
しかし、最近では、飴細工やマジパン細工、プラスチックチョコレートなどの技術が向上したおかげで、見た目で負けることはまずないのだそうです。
では、なぜ優勝できないか。
その理由は、「味」なのだそうです。
お菓子はそもそもは愉しみのためにいただく嗜好品です。
甘く、美味しいものを食べたいという欲求を満足させることが必要です。
ところが日本では、いわゆるヘルシー志向が行き渡った結果、お菓子でも「無添加」とか「甘さ控えめ」といった、現代的な価値観がお菓子の世界にも導入されるようになりました。
一方、洋菓子の本場フランスでは、お菓子は、あくまでもお菓子なんだそうです。
例えば、人工香料。日本ではあまり歓迎されないことが多いですが、フランスでは「それが美味しそうな香りを演出することに役立つのであれば、むしろ積極的に使え」という考え方なのだそうです。
人口着色料などについても、ほぼ同じような考え方なのだそうです。
あと、もう一つには、これは嗜好の違いもあるでしょうが、「甘さ」。
Tさんいわく、パリのお菓子のモードをけん引しているフォション本店のスイーツは、どれもこってりしていて、とにかく甘い。まさにスイーツ。
【本店1Fのケーキ販売コーナー。ここで購入して、2Fでいただきます。】
【お店から試食をどうぞ、ということでマカロンをいただきました♪】
【左;「四次元怪獣ブルトン」風、右;どういう構造かわかりますか?」】
エクレアにしても、日本のふんわりさっぱりしたいくらでも食べられるタイプとは違い、甘さとこってり感がギュッと凝縮した感じ。サイズは小さめですが。
【ちょっとずれましたが・・・モナリザを転写シートで印刷したエクレアです。】
生徒も「かなり甘いですね」と言ってましたよ。
ですから、現地のお菓子コンクールで優勝するには、フランス人の好みのツボを押さえた、しっかり甘く、しっかり香るお菓子を作らなければならないのでしょう。
ただし、日本人を相手にお菓子を販売するなら、日本人のし好に合わせるのが当然ですから、その場合は、パリ風のお菓子は適切ではないわけです。
Tさんも、「これが正解と思うのではなく、まずは『本場パリのお菓子はこういうもの』と知っておいてほしい。その上で、それぞれの時と場を判断して、どういうものを作るかの参考にしてほしい」とおっしゃってました。
いやあ、本当に勉強になりましたよ!