6月2日(水) おかやま山陽高校創立87周年記念式典

 おかやま山陽高校の87回目の誕生日です。
 ハッピーバースデーのメロディーで幕が開き、歴代校長先生の遺声拝聴。遺声のバックには、当時の丘蒸気(蒸気機関車)の汽笛の音が聞こえます。
 式典に続いて、学園長先生の講演。
 テーマは「日本の心 〜江戸、明治に学ぶ」。
 学園長先生のお爺さんは、日露戦争の有名な203高地の作戦に参加してました。この作戦で日本は勝利し、ご自身もかろうじて生還しましたが、一方で15000名もの尊い命が失われました。
 あの時もし負けていれば、日本はロシアの一属国になっていました。
 今の豊かな日本があるのは、自分の命を投げ出して、郷土を、家族を、子孫を守ろうとした先人の犠牲があってのこと。
 もちろん、歴史の中には、過ちもありました。日露戦争での勝利以降、日本は大きく道を誤りました。このような過ちは、二度と繰り返してはなりません。
 ただ、少なくとも私たち自身は、先人の尊い犠牲に対して敬意を払っても罰は当たらないはずです。
 個人主義だけでなく、郷土を、つまりは子孫を大切に思って行動する、そういう考え方が今は失われてしまったのではないか。
 もうひとつ、戦後、日本人が失ってしまったもののひとつが、武士道、サムライ精神です。
 一言でいえば、良心に照らして恥ずかしくないかのみが判断基準となる行動原理です。
 武士道は藩校で武士に伝えられ、それが寺子屋で庶民へと伝えられました。その結果、江戸時代の日本は、訪れた外国人の誰もが驚くほどの高い精神文化を維持していました。
 今の時代、それらの価値観をもう一度思い出すことによって、ただ流されるだけではなく、日本の未来を自ら選択することが、きっとできる。
 そういうお話でした。
 生徒たちも、一生懸命、聴いていました。



6月1日(火) 産業教育振興会総会@岡山市

 一番のお目当ては、講演会。
 岡山県の労働局長さんから、高校生の就職を取り巻く状況について、データを交えて解説を拝聴。
 たしかに、厳しいです。
 企業の皆様にお願いします。 
 どうか、『たまたま今年』卒業する子供たちが、不利にならないように、長い目で考えて、チャンスをやってください。 
 彼らは、今から20年後、われわれ世代が一線を退いた後の、日本の社会を担ってくれているはずの世代です。
 彼らが、最初の一歩を踏み出す時点で、未来に希望が持てないようであれば、それは、いまから20年後の日本の社会に大きな影を落とすはずです。
 やる気のある子、たくさんいます。
 どうか、最初の第一歩を踏み出すチャンスだけは、与えてやってください。
 お願いします。


5月29日(土) 空手道競技インターハイ県予選初日@おかやま山陽高校

 この日は形の競技。
 副部長として、開会挨拶の後、しばし観戦。
 この日の正直な感想。
 形というのは、組み手と比べてあまり実戦的でないとか、いろいろいう人がいますが、そんなことはない。
 確かに、体ができていなくても、一通りの形をなぞることはできるでしょう。
 でも、違うんです。
 止めの部分とか、見得(歌舞伎じゃないですが)の部分とか、肝心のポイントでは、やはり、本物の体力と、気迫と、技術力がないと、まったく違うものになってしまう。
 改めて、おかやま山陽高校の空手道部の生徒たちの素晴らしさに感動した一日でした。
 もちろん、全種目、インターハイ出場を確定しました。
 いざ、沖縄!
 暑さに負けずがんばれ!



5月29日(土) おんじ窯陶芸クラブ作品展@おかやま山陽高校80周年記念館

 おかやま山陽高校の陶芸教室である「おんじ窯」が出来て以来、マイスター講師でもある浅野遊雲先生のご指導で続いている「おんじ窯陶芸教室」。
 おかやま山陽高校の保護者会のOBや、地元の住民の方、芸大・美大の学生さんなどがメンバーです。 
 今日はその初めての作品展です。
 みなさん、お世辞ではなく、素晴らしい作品ばかり。とても素人の作品とは思えません。
 会場では懐かしい保護者会OBの皆さんとも再開できました。
 何年たっても、こういう形で縁が続くのも、浅野先生をはじめとするメンバーの皆様のおかげです。
 本当に、しみじみとありがたいです。
 おんじ陶芸クラブは、これからも続きます。毎月第三日曜日の午前中です。
 参加希望の方は、おかやま山陽高校までご相談ください。 
 


5月28日(金) 全国食物調理科校長協会理事会@飯田橋

 今年は、いつもの文科省の教科調査官の方に加え、厚労省からも担当官がお見えになり、ざっくばらんな質疑応答をしてくださいました。これは、ありがたかったです。
 来年度、おかやま山陽高校を会場に、食物調理科の全国大会を開催します。その日程も、ほぼ、固まりました(正式確定後、発表します)。
 会のあと、文科省の教科調査官の方とお話させていただいたのですが、専門高校の将来は、いかにして、高校を出た段階で社会で勝負できる人材を輩出できるかにかかっているとのこと。
 まったく同感です。
 来年度の食物調理科の全国大会では、おかやま山陽高校の調理科を出て人材が、地元社会の食文化をこんなに豊かにしているという証拠を、ごらんいただけるような企画を考えているところです。
 卒業生の皆さん、ぜひ、力を貸してください!



5月26日(水) 浅口市立鴨方中学校さん高校説明会

 今年も説明会のトップは、地元の鴨方中学校さんでした。お招きいただき、ありがとうございました!
 私の出番はラスト。
 長時間の説明会だったでしょうに、生徒の皆さんも、保護者の皆様も、一生懸命に聞いてくださいました。
 進路決定までの期間は、長いようでいて、なかなか短いです。
 みなさん、後悔しないように、本当に自分に合った高校を見つけてください。



5月25日(火) 全国工業高校校長協会総会@新宿

 年に一度の工業の全国校長会。
 記念講演は、アルピニスト野口健さん。
 印象に残った言葉。
 「見れば、知ってしまう。知れば、背負ってしまう」。
 野口さんは高校を中退後、植村直巳さんの著書をきっかけに山の世界に入り、以来、世界中の山々を征服してこられました。
 今ではヒマラヤの清掃活動、そして、富士山の清掃活動で有名です。
 その原点にあるのが、上の言葉だそうです。
 背負ってしまえば、あとは自分がやるべきだと思うことをするしかない。
 ヒマラヤの国際隊に参加したとき、「お前ら日本人は、ヒマラヤを第二の富士山(汚いことで世界では有名だそうです)にしてしまうのか」と糾弾された悔しさが、彼を行動に導いた。
 その情熱が実り、いまでは富士山の清掃ボランティアに数万人が応募し、人数制限をしなければならないまでになった。
 ご本人によれば、5合目から上は、もう大丈夫なのだそうです。
 あとは樹海の不法投棄を何とかしたい、とおっしゃってました。
 さすが、違いがわかる男。素晴らしい。一人の男のシンプルな行動原理が、日本の象徴、富士山を変えた! 
 さて、私の出番は、懇親会でのマイクパフォーマンス。
 目的は、おかやま山陽高校主管の全日本高校生ゼロハンカーレースのPR。
 3年ぶりにマイクをいただき、絶叫。
 舞台から降りると、新潟、東京、福島など、いろいろな地域の校長さんなどが名刺交換に来てくださいました。
 ゼロハンが日本中に広がる日を楽しみにしています。