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11月20日(金) 山陽レジン工業株式会社さん工場見学
おかやま山陽高校自動車科では現在、あるモノを作っています。ところが、初めての取り組みとなる部分が多くありまして、要は技術的な行き詰まりが生じておるわけです。
そこで、困ったときの同友会頼み、ということで、岡山県中小企業家同友会のお仲間企業さんにご相談させていただきました。
今介護相談させていただいたのは、岡山市藤田に本社がある、山陽レジン工業株式会社さん。
代表取締役の守屋社長さんに事情をお話しすると、
「高校生は、もっとものを作らなければいけませんよ。我が社で協力できることなら、なんでもお教えしますよ!」
と、心強いお言葉を頂戴しました。ありがとうございます!
というわけで、今回の工場見学会が実現しました。
参加したのは自動車科の先生一名と、実習班の生徒6名。
目的は高精度FRP加工技術。山陽レジン工業さんの製品としては、軽トラックの二台に加工無しで取り付けられるFRP製トランクボックス『トラボ』が有名で、マスコミでも大きく取り上げられました。
実際の主力製品は、介護用のバスタブ、船体やその部品、バイオリンやチェロの楽器ケース、意外なところでは、高速パトロール車両の回転灯の土台部分など。我々の日常生活に欠かせない、様々な製品を製作しておられます。
社長さん自らご案内くださり、工場内の作業工程を隅から隅まで、解説してくださいました。先生も、生徒たちも、自動車整備には非常に身近な技術だけに、興味深々、具体的な質問が出ました。
印象的だったのは、FRPはすべてが手作業であるということ。鏡のような表面も、エッジの効いた角も、すべて人の手によって根気よく、細心の注意を持って仕上げられます。気が遠くなるような、地道な作業でした。
また、失礼を承知で言うのですが、どちらかといえば質素な社屋、工場でした。でも、床も壁も天井も、ほんとうにきれいに掃除が行き届いており、このあたりにも製品に対する真剣さが感じられました。壁には「5S」の文字が。
最後、守屋社長さんから、生徒たちにアドバイスをいただきました。
「出来ないと言ってしまったら、なにも始まらない。出来ないと思うなら、出来ない要因をすべて潰していけばいい。そうすれば、出来る要素だけが残る。そもそも、自分でこうしたい、あるいは、お客さんからこうしてほしいということがでたら、もうそれはやらなきゃならないんですよ」。
FRP製作は、すべて人の手で行なわれます。だからこそ、とことんまで工夫すれば、絶対に不可能ということはないのだそうです。
生徒だけでなく、我々教員にも、本当にいい勉強の機会をいただきました。
守屋社長さん、そして、社員のみなさま、お忙しい中お邪魔いたしました。気が付けば、約3時間もの長時間にわたり、ご指導を頂戴しました。ほんとうにありがとうございました。
この成果を、きっと、これからのものづくりに生かしていきます。
山陽レジン工業株式会社公式HP
オリジナル製品「トラボ」
11月21日(土) 大島塾さん主催 学校説明会2009 @笠岡市民会館
今年もお招きいただき、ありがとうございました。
全体説明会にも、相談ブースにも、多くの来談者に来ていただきました。
出願校決定まであとわずかです。
そもそも万人向けの高校というものは存在しません。
本当に自分に合った高校を見つけられるよう、最後の詰めをしっかりとしましょうね!