平成20年度 自動車整備士登録試験 合格発表!

 いわゆる三級整備士国家試験です。
 詳しくは、おかやま山陽高校自動車科の公式ページか、科のブログで紹介されることと思いますので、ざっとした結果のみご報告しますが、20年度も、なかなか素晴らしい実績を出してくれました。
 20年度の自動車科3年生は、29名が在籍しており、そのうち28名が受検しました。
 結果は全員受検を義務付けたガソリンの合格率85.7%(24名合格)を筆頭に、ジーゼル63.0%(27名受検中17名合格)、シャシ61.5%(26名受検中16名合格)と、まずまず満足のいく結果となりました。
 特に今年良かったのが、二輪。13名が受検して、10名が合格しました。昨年度は問題形式が大幅に変更になったりして、涙を呑んだのですが、今年は対策もばっちりでした。
 この結果、3種目(ガソ・ジー・シャ)完全合格者が、今年は15名と、在籍者の半数を超える結果となりました。素晴らしい!彼らの名前は、自動車科実習場入り口のネームプレート掲示板に、永遠に掲げられることとなります。
 さらに、これに二輪を加えた4種目完全合格者が、そのうち9名!これまた素晴らしい!
 彼らのほとんどは、このままおかやま山陽高校の姉妹校である岡山自動車大学校に進学し、さらに2級、1級の整備士資格取得に挑戦します。
 車検制度のおかげで、日本では、自動車に乗る際に、ドライバーがいろいろとメンテナンスをする必要がなくなりました。しかしその分、実際に整備を担当する整備士の責任は重大です。
 彼らが、私たちが安心して命を預けられる整備士になってくれることを願っています。



整備士

 整備士ついでで。
 昨年後半あたりから、自動車業界がたいへんだ、という報道をうけてのことでしょう、「おかやま山陽 高校の自動車科は大丈夫ですか?」というご質問をいただくことが増えました。
 実はわたくしも少し不安になりまして、業界関係者の方々に相談してみました。
 その結果、皆さんがおっしゃるには、たぶん、大丈夫だそうです。
 たしかに、不況で、新車は売れていません。
 しかし、私たちの生活は、もはや車なくしては成り立たなくなっています。
 となると、どうなるかというと、今ある車を修理して、大切に乗っていこう、となるわけです。
 ですから、整備士としての仕事は、増えることはあっても減ることがないだろう、というのが、大方の予想です。
 もちろん、本社はメーカーさんですから、売れない状況があまりに長引けば、何らかの影響はあるかもしれません。だから、たぶん、なんです。
 決して楽観視しているわけではなく、今年度の就職戦線はどの業種も厳しくなることは覚悟しています。特に自動車整備の仕事はサービス業ですから、整備士の資格を持っているだけで就職が保障されるほど甘くはありません。やはり、コミュニケーション力や、社会常識は必須です。
 ですが、整備士にはこういう明るい(?)材料もあるということは覚えておいてください。
 世の中、いろいろな資格がありますが、やはり、それを持っていれば食べることが出来る、という資格は強いですね。
 しかも、整備士の場合、朝定時に出勤して、晩には帰宅できるという、ものづくり系の進路としては、意外と得がたいメリットがあります。最近では、卒業生から、子どもが出来て、定時勤務のありがたさがよくわかるようになった、との報告をもらうことが増えました(20年やっていると、卒業生もそういう年になるわけですね)。
 お子様の進路を考える際の参考にしていただければ幸いです。