*現在宿泊中のホテルの回線が修学旅行報告ブログの回線を拒否していますので、とりあえず、こちらでご報告します。


おかやま山陽高校吹奏楽部 アメリカ演奏旅行2008
12月12日五日目

 朝のニュースではまたして寒波到来のニュースが。なんですか、コールドブラストって?マジンガーゼットの必殺光線みたいな名前ですよ。なんかおいら、恐くなってきたよ。
 午前8時、ガーフィールドに集合。
 長旅の疲れもあるのでしょう、やはりというべきか、風邪気味の生徒がちらほら。
 とりあえず薬を飲んでもらい、様子を見ます。今回心強いのが、現地コーディネータのお一人であるF子さん(シアトル在住日本人で、なんと、岡山出身!)は、ふだん、病院で通訳のお仕事をされているということ。やはり、症状を伝えるのは片言では無理ですからね。ですから、いざと言うときなにかと心強いのです。とりあえず、今朝は病院に行くほどではないようで、一安心。
 午前9時。体育館でリハーサル。
 寒波が到来した朝、体育館の中が暑くて、思わず上着を脱いで袖をまくってしまうって、なんて贅沢なんでしょう!

 可動式の観客席は、ガーフィールド高校のスクールカラーのパープルに塗られ、同校のイメージキャラクターである『ブルドッグ』の文字が。おかやま山陽高校で言う、「山陽桃太郎」ですね。
9時15分。
授業が終わったガーフィールドの生徒達が一斉に会場に入ってきました。
アジア系やアフリカ系、中東系などの生徒の比率が、インターレイクに比べてはるかに高い。ノリもぜんぜん違う。演奏が始まる前から、意味不明のコールが客席から沸き起こってました(あとで、自分達のIDの頭文字を叫んでいると言うことが分かりました)。



9時20分。マーカス先生がマイクを持ち、コンサートのオープニングを告げます。もう、すごい歓声、というより、絶叫、怒号。


 松本先生が例によって英語のMCでスタート。
 最初はジャズ、『ワンオクロックジャンプ』。この曲は高名なジャズバンド『カウント・ベイシー・バンド』のオープニングジングルですが、建物の名前にもなっているクインシー・ジョーンズがそこのアレンジャーをしてたと言うエピソードにちなんだ、ニクイ(岡山弁ではニキイ)選曲です。
 続いて、20世紀フォックス
 もう、すでにあちこちでスタンディングオベイション、そして、なぜかウエーブ。
 今日の選曲は、『エル・クン・バン・チェロ』、『ボレロ Pops Version』、『ダンシン・メガヒッツ』など、ガーフィールドのノリに合わせたアップテンポで響きの大きい曲目が中心です。
 その狙い通り、客席は、一曲終わるごとに、歓声、オベイション、ウエーブ。
 一番、盛り上がったのは、やはりと言うべきか、『ダイアモンド ft. チアリーダーズ』。客席はもう半狂乱でした。部長であり、リーダーでもあるS君が、ここでも人気を一人で掻っ攫ってました。他のメンバーからすれば、もう、コンチクショウ、でしょ。


 かわいらしいサンタ帽を被っての『ジングルベル』では、会場全体が大合唱!これが、欲しかったのよ、これが!これが、アメリカ、これが、ガーフィールド
 最後は『マンボのビート』。曲の始めに、松本先生から『お別れの時間がやってきてしまいました』とのMCが入ると、一斉に、『えーっ!?』。『いいとも』みたい。


 『マンボッ!』と曲が終わると、一斉にスタンディングオベイション。いつまでも鳴り止みません。
 多くの生徒が、指揮台の周り、そして、S君の回りに集まって、握手したり、写真撮ったり、ラジバ(以下略。
 多くの人が、『Amazing!』とつぶやきながら会場を後にしていってくれました。
 たぶん、生徒達はこのステージで、アメリカでの演奏の本当当の楽しさを知ってくれたのではないでしょうか。
 お昼ごはんは、カフェテリアで、ホストファミリーが持たせてくれたサンドイッチ。


 その後、バスに乗り込み、観光&買い物。2台に別れ、それぞれ、マリナーズオフィシャルショップ、ベネロヤホール(シアトル自慢の音楽ホールです)、ウエストレイクホール(ショッピングモール)をまわります。


 とくにベネロヤホールでは、さすが演奏者と言いますか、生徒達から積極的に質問が上がってました。
 午後5時前にガーフィールド高校に到着し、ホストファミリーに迎えに来てもらいました。


 明日は午前中は家族と過ごす時間です。
 家庭によっては、アイススケートに行ったり、夜おそくからボーリングに行ったり、夜更かしを楽しむ計画もあるようです。
 ところで、今日、ひとつ気づいたこと。
 ガーフィールドの人たちは、おかやま山陽高校吹奏楽部の演奏に対し、『Amazing!』と言ってくれます。それに対し、インターレイクの人たちは、『Awesome!』と言ってくれました。
 辞書ではどちらも『すごい』とか『驚くべきものだ』と言う意味ですが、ベルビューとシアトルの方言差なんでしょうかね?面白いもんです。
 ところで、心配している寒波ですが、地元の方々は意外とあまり気にしていません。
 「雪が降ったら、どうします?」と聞いてみても、
 「たぶん降らないと思うけどね」くらいのもん。
 まあ、ここはひとつ、いろいろな状況を想定した事前策を考えた上で、アメリカ式に広く構えて様子を見ることにしましょう。