*現在宿泊中のホテルの回線が修学旅行報告ブログを拒否しているので、こちらでご報告します。


おかやま山陽高校吹奏楽部 アメリカ演奏旅行2008
12月11日四日目

 昨日まで、シアトルでは決して好天とはいえないまでも、まずまずの天候、気温でした。ところが、今朝起きてニュースを見ると、今日午後から週末にかけて、一気に天気は下り坂、気温も急降下するとの天気予報。
 なんでも50年ぶりの寒波襲来だとか。ちなみに、50年前はシカゴのダウンタウンでも、約1mもの雪が積もったそうです。
 そんな寒風の中、朝7時半にインターレイクに集合。今日も全員元気です。


 インターレイクの校門には、「Thank−You Sanyo Band」の電工掲示が。うれしいお気遣いですね。


インターレイクとも今日でお別れ。もちろん、お世話になったホストファミリーともお別れ。



 でも、朝の忙しい時間帯のお別れなので、いわゆる抱き合って涙々、という風にはなかなかならなかったようです。涙ぐんでいるおかやま山陽高校の生徒は何人か見かけましたが。
 今朝もキム先生のオフィスでコーヒーを頂きながら、おしゃべり。
 いわく、昨日、地域の教育委員(a member of the board)をされている保護者の方からメールがあって、昨日のコンサートのことをえらく誉められたとか。
 「3年後にお会いするときにはキム『教頭』ですか?」とカマすと、まんざらでもなさそうでした。
 インターレイク高校は、どちらかと言えば富裕層の多く住む地域にあり(ビルゲイツさんやイチローさんのおうちもこのあたりだそうです)、生徒・保護者ともに学習意欲がとても強いのだそうです。だから、バンドの練習も、限られた時間の中で収めなければならず、どうしても個々人でばらつきが出てしまうのだそうです。
 そういう制限の中で、一歩一歩、前進されている姿がすばらしいと思いました。
 キム先生の話では、次回、もしおかやま山陽高校が来るなら、グッズ販売や、特別予算の申請も含め、経済的にお互いに楽になるような工夫ができると思います、とのことでした。
 8時半にはパッキングを終え、バスで出発。
 玄関では、インターレイクの先生や保護者の皆さんが、いつまでも手を振ってくれました。
 ベルビューとシアトルを結ぶ浮き橋(高速道路が水に浮いていると思ってください)を渡り、シアトル地区に入ります。
 ここで、生徒達にサプライズがありました。
 当初の予定にはいは言っていなかった、マリナーズの本拠地・せーフィコフィールドへの見学が急遽発表されたのです。
 遠くからも良く見える巨大な鉄骨製の移動屋根が特徴の鉄の固まり、と言った感じの球場の外壁には、そこここに有名選手の巨大な写真が飾ってあります。



 もちろん、IchiroとKenjiも。今の若い子にはKenjiの方が人気があるようでした。ここで集合写真を撮りました。ものより、想い出。
 続いて、シアトル市内での観光&買い物。パイクプレイスという、市場街です。ここでは商品の鮭が空中を飛び交うことで有名な魚屋さんや、あまりにも有名なスターバックスの一号店があります。


 果たして、スターバックスの店内はOKAYAMA SANYO HS1のウインドブレーカー姿で埋め尽くされました。
 一番人気は、パイクプレイス店の名前が入ったカップやタンブラー。いわゆる「シアトルに行ってきました饅頭」と同じくらい、分かりやすく、間違いのないお土産です。
 続いて行ったのが、空飛ぶ円盤(古いね)そっくりのタワー、スペースニードル。
 まずはふもとのフードコートで食事をした後、約200Mの展望台までエレベーターで一気に登ります。
 円盤型の展望台は、一時間で1回、まわっているとの話でしたが、この日は故障してたのか、止まったままでした。でも、素晴らしい景色が堪能できました。


 そして、ついにやってきました、ガーフィールド高校。


 この高校は、いわば山の手のインターレイクとは違い、アメリカ都市部の典型的な公立高校の雰囲気を持っているそうです。
 まず驚いたのは、3年前と建物が全く変わっていること。いわゆる本館は、外装のみ当時のままですが、エントランス内部に巨大な吹き抜けのアトリウムが出来、そのままコンサートホールみたいです。
 すごいのが「クインシー・ジョーンズ・ホール」と名づけられた体育館と芸術ホールの複合棟。そうなのです。このガーフィールド高校は、あの有名なミュージシャン、クインシー・ジョーンズの母校なのです。そして、この建物は彼の寄付により建てられたのです。先輩、太っ腹!
 明日の全校集会コンサートはこのホール内の体育館(ここもまたすばらしい可動式スタンドがあります)で、そして、あさってのメインジョイントコンサートは、音楽ホールでおこなわれます。
 いよいよ今日からお世話になるホストファミリーのみなさんとご対面です。
 ミュージシャンですから、最初のご挨拶は、やはり音楽で。
 エントランスの吹き抜けアトリウムで、いきなりのミニコンサート。



 短い時間でしたが、喜んでいただけたようです。
 そして、ホストファミリーとのマッチング。



 今回は、この6月に日本に来たときに、部員のご家庭でガーフィールドの生徒を受け入れていただいたこともあり、とてもスムーズ&フレンドリーな雰囲気です。
 「あー、久しぶり!良く来たね!」なんて再会劇も、あちこちで見られました。
 こうやってお互いが行き来する中で、だんだんと関係が熟成していくのですね。
 生徒達を送り出した後、指揮者のマーカス先生が、夕食にご招待くださいました。
 お嬢さんのサナエさんがアルバイトしているレストランに連れて行っていただきました。



 シーフードが美味しい、景色の美しいレストランでしたが、それ以上に、サナエさんのかわいらしさと、父娘仲の良さに、感心した一夜でした。 コレデイイノダ!(なんだそりゃ)