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パリでローマで考えた 〜携帯電話ってどーよ?〜
再び、調理科のヨーロッパ修学旅行についてでございます。
で、今回の話題は携帯電話でございます。
ご存知の通り、おかやま山陽高校は携帯電話の校内持込を禁じておりますが、修学旅行の場合、空港までの間に何が起こるかわかりませんので、特に規定を設けておりません。
ただですね、イマドキの高校生の持っている携帯電話って、ほとんどがいわゆる3Gってヤツなんですね。
私も詳しく知らないのですが、3Gって、そのまま海外でも使えるんですってね。
これは想定の範囲外でした。
現地のホテルのロビーや、集合場所の待ち時間で、けっこう携帯をいじっている生徒がいるわけですよ。
で、家族や友達なんかと、「いま?ローマだよ」なんてやってるわけですよ。メールなんかもバンバンやってるんですよ。
私なんて、いまだにFOMAですから、それ見ながら口開けて「ホエー、ワカイヒトハシュゴイネー」ってなもんですよ。
でも、生徒が「先生の前で堂々と携帯いじってるのって、なんか変な感じよなあ」などと言っててちょとワロタ。
ただ、この携帯が、今回、意外なところで活躍しそうになりました。
あれは確か、コルドンブル料理学校に行く予定の午後のことでした。
半日の自由行動の後、パリの三越前で再集合ということで、集合時間5分前になったので、 点呼を取ったわけです。
す・る・と・・・!
そうなんです、いないのです!しかも2人!
これがいちばん、困るんですよ。だって、探しようが無い。闇雲に歩きまわっても、ミイラ盗りがミイラになるのは明白です。
「しょうがない、待つしかないか・・・」あきらめかけたその時でした。
一人の生徒が、
「じゃあ、電話してみます」。
「・・・・え?」と我々。
そうなんですよ!彼ら、彼女らの携帯は、パリでもそのまま使えるのですよ!
「うおー!ホント?助かった!」
・・・と喜んでいるうちに、丁度2人の生徒が必死で走ってくるのが目に入り、結局、電話はしなかったのですけどね。
でも、これは盲点でした。次から、私もちゃんと現地で使える携帯を持っていくようにしよう。
まあ、ただ、問題もありますね。生徒に聞いたところでは、メール1通やり取りするだけで、100円くらいかかるんですってね。
それに、相手から電話がかかってきた場合、国際料金は受けた側持ちなんだとか。
やはり、無駄遣いのおそれがあることは否めません。
というわけで、次からどうするか、ただいま考え中(ハーヤクシテチョーダイ)です。
一方で、もちろん、まだ海外対応ではない携帯を持っている生徒もいるわけです。
で、帰国時、最初に成田に着いて、乗り換え搭乗口に歩きながら、みんな携帯の電源を入れるわけですよ(私も含めて)。
すると、旅行中約1週間分のメールが、一気に入ってくるのですね。
ある生徒なんか、「まだ受信が終わらん・・・」。
どれくらい入っているのか聞いてみると、「いま60通くらいかな。でも、まだ増えとる」。
イマドキの高校生にとって、携帯でのコミュニケーションの頻度がどれほどのものか、よーくわかりました。
え?私?
4通でした、ハイ(しかも、携帯電話会社からのキャンペーン通知メールを含む)。
旅行中、「先生、学校を1週間もほったらかしといてええの?」と聞いてきた生徒がいましたが、これが答えですわ。ハハハハ・・・(泣いてなんかいません、夕日が目にしみただけです)。