sanyomomotaro2007-06-06

たいへんご無沙汰をしております。

 5月末から約2週間のご無沙汰でございます。
 慣れぬ立場で、バタバタとするばかりで、なかなか前に進めない毎日を送っております。聴いた話では、「バタバタしている」と言う人ほど、大して忙しくないんだとか。が、効率的な仕事スタイルを確立するまで、しばらくバタバタしそうです。
 というわけで、遅ればせながら、5月22日以降の学校内外の様子をご報告します。
 落ちたり飛んだりするところがあると思いますが、ご容赦下さい。


5月22日(火)
 毎年この時期は、全国の校長会が東京で開かれます。今年、初参加させていただくわけですが、第一弾は工業高校の校長会です。
 今回の私の使命は、12月に倉敷で行われる全国高校生ゼロハンカーレース(おかやま山陽高校主幹)のPR。
 懇話会の会場で、出番を作っていただきました。
 みなさん、名刺交換に忙しく、誰もステージ上は見ていません。
 意を決して、
 おかやま山陽高校です!ゼロハンカー大会、ぜひご参加下さい!」
マイクで大絶叫しました。会場が一瞬、静まり返り、その後、なぜか盛大な拍手をいただきました。
 今年は参加者が増えるといいです。
 しかし、工業の校長先生方は、皆さん個性があって、楽しいですね。


5月23日(水)
 今日と明日、全国校長会の全大会(通称、オール校長会)。会場は府中の森。
 参加者はたぶん、3000人くらいでしょうか。
 もちろん、全員、校長先生。
 終了後、会場のホールから東府中駅まで、参加者がいっせいに移動。町の中は見渡す限り、校長先生。
 「いまここで『校長先生!』と叫んだら、みんないっせいに振り向くんでしょうね」などと、知り合いの校長先生と軽口をたたきながら、自分もまた校長先生の波に呑まれたのでした。
 なお、多摩地区は、10年前まで、私が青春時代をすごした思い出の場所です。
 「府中か・・・。何もかも懐かしい・・・」でございます。


5月24日(木)
 今回の東京出張で、一番感心したのが、SUICA(スイカ)です。プリペイド式の列車乗車カードなのですが、これが便利。
 事前に2000円、3000円分チャージしておけば、JRも、私鉄も、地下鉄も、すべてフリーパス。通過するときも、カードをセンサー部に軽くタッチさせるだけ。
まったくストレスがない。岡山にも早く導入されないかな。


5月25日(金)
 校長会の最後は、家庭科部会でした。
 直前になって、事務局の方から「先生のところは、自動的に地区代表理事に決まりましたから」とのお電話をいただき、「自動的ってなんだ?」と悩みながら参加させていただきました。
 が、食物調理の分科会では、何度かお会いした先生や、以前から学園長先生がいろいろとお世話になっている先生方ばかりで、なにか始めて参加したと言う感じがしません。
 いろいろな情報もいただき、有意義な時間をすごさせていただきました。


5月27日(日)
 保護者会総会。450名もの保護者の皆様にお越しいただき、本当にありがとうございました。
 初めての校長講話をさせていただきましたが、すばらしい聴衆の皆様のご協力のおかげで、なんとか最後までがんばることができました。今後、いっそう精進いたしますので、倍旧のご鞭撻をお願いします。
 空手道部の演武、文句の着けようがないくらい、すばらしかったです。


5月30日(水)
 市内の鴨方中学校さんにお招きいただき、説明会。みなさん、長時間の最後であるにもかかわらず、静かに、熱心に聴いてくださいました。ありがとうございました。


6月1日(金)
 今年も、やってきました、教育実習生。
 今年は、なんと4人。
 その中に工業の実習生がいるのが、おかやま山陽高校クオリティ。
 私たち、教員はみんな通ってきた道です。暖かく、そして、厳しく、面倒を見てあげましょう。


6月2日(土)
 笠岡愛の善意銀行さんから、おかやま山陽高校インターアクトクラブが「善意表彰」を賜りました。
 愛の善意銀行さんは、社会で「無償の善意」を目的に活動されている方々を発見し、表彰することを目的とされている非営利法人です。
 インターアクトの地域そして国外での活動が認められての表彰でした。
 会長さんがおっしゃってましたが、「殺伐とした世の中、善意は社会の潤滑油」。
 善意は、自分を守るバリアでもあるんだなあ、と、表彰式に出席しながら感じました。
 その後、吹奏楽部保護者会総会、そして、空手道の高校総体に顔を出させていただきました。


6月3日(日)
 津山でサッカー部の応援。県高校総体の準々決勝。ここで勝てば、実に16年ぶりのベスト4です。
 熱戦の結果、1対ゼロで、見事勝利!ロスタイムに入ってからいまにも泣きそうだったA監督の顔が、一瞬にして笑顔に。
 今回、すばらしかったのが、応援。レギュラー以外の部員たちが、統制の取れた掛け声で、最後まで熱心に応援してくれました。
ほんとうに、応援の力と言うものを、思い知らされました。
 気持ちが入る、と言うのはもちろんですが、それだけにとどまらず、いい応援があると、試合のリズム、テンポがよくなります。
 全員で勝ち取った勝利、本当にすばらしい!保護者の皆様も、遠くまでお疲れさまでした。
 9日の準決勝戦も、この調子でがんばってください!


6月5日(火)
 第84回になる、おかやま山陽高校の創立記念式典。
 記念講演は、学園長先生による「12世紀の世界の夢」。
 おかやま山陽高校の教育理念のひとつ『共存共栄』をテーマに、今年から本格的に交流が始まるモンゴルのチンギス・ハーンの大帝国を題材に、世界共生とは、自然との共存とは、について約45分のお話でした。
 『賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ』との言葉を引き合いに、チンギス・ハーンの大帝国がなぜ20年で世界征服に成功し、その後わずか100年で跡形もなく消え去ったのか、そこから我々は何を学ぶべきか、という趣旨のお話でした。
 続いて、グラウンドで、SEGWAY(セグウエイ)の披露会。
 セグウエイは、アメリカ製の立ち乗り電動二輪車です。平行に並んだ二つのタイヤだけで直立し、思いのままに前後左右に移動できる、不思議な乗り物です。
 自動車科、機械科の実習教材としての導入です。
 5分も練習すれば誰でも意のままに操れるようになります。
 この「意のままに」というのが、文字通り、「意のまま」なんです。
 体重移動で操縦するのですが、「あっちへ進みたいから、こう体を傾けよう」、という風に頭で考えるのではなく、「あそこへ行きたい」と思うと、自然にスルスルとそっちに走り出すんです。「コイツ、俺の心が読めるのか?」という錯覚に陥ります。
 とにかく不思議。そして、クセになる。
 小泉さんがうれしそうなお顔で乗っておられたのも、納得です。
 報道の関係者の方も大勢来られました。面白かったのは、みなさん、取材とは別に、自分が乗った姿をご自分の携帯電話のカメラで撮影して帰られたこと。たぶん、職場や家庭で自慢するんだろうなあ。
 それもそのはず、このセグウエイ、今日聞いたのですが、岡山県内にはおそらくこれを含めて2台しかないんですって。(もう一台は、正規代理店にあるらしいです)
 夕方、各局さんともニュースで放映してくださいました。
ところが、あれほどカメラを向けられていたはずなのに、放映されているのは、若い女性のK先生が乗っているシーンばかり。これがフォトジェニックというやつか!
 でも、それもしかたありません。時々流れる自分の姿は、「・・・・うわ、また太った」。
改めて痩せようと誓った、41歳の春でした。


6月6日(水)
 寄島小学校さんで、吹奏楽部の演奏会。
 帰ってきた生徒は、体力を使いきったような顔をしていました。「どうだった?」とたずねると、ニコッと笑って、「楽しかったです!」と教えてくれました。完全燃焼したんでしょうね。
 その後、寄島小学校の校長先生から、心のこもったお礼の電話をいただきました。
 校長先生がおっしゃるには、「音楽の楽しみ方を教えてもらったような気がします」。
 本当に、ありがたいことです。