「師走ですよ、師走!」 「え?走んなきゃ!!」


11月29日(水)

 マレーシアから2人の短期留学生が来校。彼女たちは、笠岡東ロータリークラブを通じてのお客様。浅口・笠岡市内で2週間ほど日本体験をされるとのことで、この日と翌日、本校で高校体験入学をしました。
 二人とも可愛らしいお嬢さん。黙っていればまるきり日本人。
 本校では、この日の午前中は、調理科の調理実習に参加。H先生のフレンチの実習。午後は普通化の英語の授業に入ってもらい、即席AET。
 おかやま山陽高校の生徒も、彼女たちも、お互いに楽しい時間を過ごせたようです。


11月30日(木)

 おかやま山陽高校では毎週木曜日はマイスターの日。この日は今学期最後のマイスターでした。
 前日から来ているマレーシアからの留学生の二人は、華道に入ってもらいました。マイスター講師のS先生が、クリスマスをテーマにした活け花を教えてくださいました。
 放課後、彼女たちは空手道部へ。空手道は日本文化の真髄。彼女たちにはどのように映ったのでしょうか。


12月4日(月)

 この日、おかやま山陽高校インターアクトクラブによる第2回カンボジア支援プロジェクトの結団式が行われました。
 このプロジェクトは、NGO「カンボジアの村を支援する会」の主催者でいらっしゃる村田みつおさんにご指導をいただきながら、カンボジアの人々が経済的に自立できるように支援することを目的とした活動で、前回の平成14年度に引続いて第2回目になります。
 今回参加するのは5名の3年生。みんな生え抜きのインターアクターです。
カンボジアは、言わずと知れたクメールルージュによる大虐殺があった国です。虐殺の結果、それ以前と以後とで、経済、文化、あらゆる面での世代間継承が断絶されてしまいました。農業以外にほとんど産業もなく、アジアでも最貧と言われる国の一つです。
また、カンボジアと言えば悪名高いのが、地雷。いまも多くの人が被害を受けています。
 ところで、今回のプロジェクトのテーマは、「自立支援」です。
 地雷で手足を失った人たちの代わりに村の建物を直したり、井戸を掘ったりに加え、ジャックフルーツの植栽を行います。ジャックフルーツはドリアンに似た高級果物で、自分たちの手で現金収入を得ることが出来るようになります。
 そして、何より大事なのが、みなさまにもご協力いただいた、ボールペンの寄贈。おかげさまで1000本以上が集まりました。ありがとうございました。
 自立支援で、なぜ、ボールペンなんでしょうか。
 実は、これは、カンボジア識字率の向上のために、非常に有効なのです。
識字率とは、その国に字が読める人が何割くらいいるか、を表す数値です。ちなみに日本は数十年前からほぼ100%を維持しており、世界でも識字率の最優等生であり続けています。
でも、こんな国はむしろ稀です。多くの国では、貧困が主な原因となり、字が読めない人がまだまだ多くいます。彼らは、商業的な契約の際に騙されて土地や財産を盗られたり、また、エイズの予防など、重要な情報・知識が得にくいと言った状態に置かれています。
 今回寄付するボールペンは、地雷で親を失った子どもたちの暮らす施設などで、識字率向上の勉強のために有効に使われます。
 文字が読み書きできるようになれば、いろいろなチャンスが生まれます。長い長い道のりですが、本当にカンボジアのためになる支援の一つの形だと思います。
 中には、そんなに大変なカンボジアにわずか5名の高校生が行って、果たしてなにができるのか、と思われる向きもあるでしょう。
 でも、出口がなかなか見えてこず、現地の若い人たちがややもすればくじけそうになる状況の中、日本から高校生が来て手伝ってくれるだけで、「自分たちは支えられている!」という実感を得て、とても元気が出るんだそうです。
 出発は12月21日。クリスマスは、当然カンボジアで。彼らが元気に活動し、無事帰ってきてくれることを祈っています。


12月5日(火)〜8日(水)

 期末考査。ちゃんとできましたかね?
 終了後、全校集会、表彰伝達式。今回は空手、機械、弁論大会。弁論大会?うーん、またもや新しい流れが・・・。
 最後に修学旅行の壮行式。機械科・自動車科は香港・シンセン、スポーツコースはグアム、公務員 資格コースはタイ、資格専門コースは台湾、そして、進学コースはロンドン。時代ですね。
 みんな無事でいってらっしゃい!