sanyomomotaro2006-11-15

今年もチキンはキチンと予約しよう!

 今年もまもなくクリスマス(早っ!)
 クリスマスと言えば、おかやま山陽高校調理科のローストチキン。これ、去年からの常識。
 昨年度、調理科の生徒たちが焼いてくれた50羽限定のクリスマスチキンを販売したところ、大人気のうちに予約完売。あわてて20羽ほど追加したのですが、それでも、多くの方のご注文をお断りせざるを得ませんでした。
 というわけで、今年はオーブンの容量と、生徒の人数のギリギリ限界までがんばって、100羽!
 今年は1.5kgの丸鶏に、昨年と同じバターライスを詰めます。当然、焼き上げる時に出る肉汁を煮詰めたグレイビーソースがつきます。これが美味いんです。
 昨年、わたくしも購入しましたが、とにかく、美味い。まず、身が本当に柔らかい。温めなおしていただきましたが、身がジューシーなままで、硬くならないんです。さらに、ソースが絶妙。そして、お腹の中に詰まったバターライス。これが肉汁を吸って、えもいわれぬ風味に。
 なお、今年も、ご家庭で温めなおす際、一番おいしく召し上がりいただけるように仕上げるコツをまとめた説明書をお付けします。
 予約受付は昨日から始まっておりまして、すでに数十件の予約をいただいております。
 限定数の100羽に達し次第、受付完了となりますので、ご希望の方はお早めに。
 なお、受け取りは12月24日、クリスマスイブの午後に本校にて。大変申し訳ないのですが、この日におかやま山陽高校まで受け取りにいただける方のみの販売とさせていただきます。
 売り切れ間近です。くどいようですが、お早めにどうぞ!
 ご予約は0865-44-3100㈹、おかやま山陽高校調理科までお願いします。



モンゴル紀行 〜やつらの足音のバラード〜 ③

 7時に起き出し、ビュッフェスタイルの朝食をいただく。
 朝食会場は地階の大ホール。暖かいメニューが並ぶ。卵は、コックさんがその場で好みのスタイルに調理してくれるのが嬉しい。
 ホールの周囲になぜか菊のご紋がちりばめられている。聞くと、秋篠宮殿下がご投宿された際、リフォームされたのだとのこと。
 ここで、今回、現地でのコーディネートを担当してくれた日本人のT氏(SAIトラベル代表)が登場。この後の日程について打ち合わせをする。
 T氏は北海道出身で、モンゴルに渡って10年以上になる。モンゴル人の奥さんと結婚し、現地で家庭を構えている。旅行代理店のほかにタクシー会社を経営しており、80台ほどの車両を抱えている。
 T氏はこのタクシー会社を興す際、日本のテレビ番組『マネーの虎』に出演、タクシー会社の収益の一部を貧困児童の就学支援に充てる、とのプランで「みそらひばり事務所」ほか三社の社長からの出資を獲得した。そのため、市内を走るT氏の会社のタクシーには車体に「みそらひばり」「ソフトオンデマンド」「なんでんかんでん」のロゴが入っている。
 収益の一部でオリジナルのノートや筆記用具を製作して、貧困層の多い学校に寄贈している。孤児院も辻氏の紹介だった。
 なお、モンゴルでは誰でもタクシー業務を行うことができる。黄色い車体のタクシー会社もあるが、台数が足りていないようである。一般のドライバーでも、手をあげている人を乗せて、目的地まで運ぶことができる。その際の料金は1kmあたり250トゥグルグである。
 ちなみに、どんな車でもタクシーになれるが、特に韓国製のとあるセダン二車種が「タクシーである(になる)可能性が高い」と広く認知されている。だから、タクシーで副業をしたい人はこの車種を購入する傾向が強く、また、この車が通りかかるとこぞって手を挙げる光景が見られる。
 この日は、ゲル泊を体験するためのテレルジへの移動がメイン。まずはしないのレストランで腹ごしらえ。メインは牛肉の煮込み。赤身の肉が、美味い。しっかりした歯ごたえで、噛みしめると旨みがにじみ出る。健康そのものの放牧牛だから、当たり前か。
 食事後、テレルジへ。韓国製のワゴン車に乗り、約2時間ほどの道のりだという。
 道は一見、よく整備されているように見えるが、実はデコボコ。ずっと馬に乗っているような感じ。ロシア製の無骨なワゴン車がいまだに人気なのは、サスペンションの硬さと頑丈さが、この道にベストマッチだからとのこと。
 郊外でスーパーマーケットに立ち寄り、水分と日用品を補給。水道水は飲用可であるが、ミネラルウオーターが抜群に美味く、しかも安い。スーパー内の品揃えは豊富。日用品は中国からの輸入品が多い。ほか、ドライフルーツやパンが棚に山盛りで売られている。
 しばらく走ると、風景が変わる。土くれだっていた地面が、草原になり、針葉樹の山並みが見える。道の脇にはあちこちにゲルが建っている。
 1時間弱走ると、人気観光スポットである亀石に到着。この巨大さは、写真では表現できない。ガメラよりでかい。すごい迫力。
 ふもと周辺には高山植物が地を這い、周囲の山の北斜面が針葉樹林に覆われ、美しい。
 亀石の裏は登れる道があり、そこから岩の裂け目を通って表に顔を出せると言うのでツアコン氏が挑戦したが、途中で穴が崩れていて果たせなかった。
 このあたりは亀石以外にも『お坊さんの石』など奇岩が多い。
 さらに30分ほど走り、テレルジまであと一歩の峠の脇に、巨大なオポーがある。
オポーはケルンのような石の塚で、旅の安全を祈願するための祈りの場所。空を示す青色の布が巻きつけられていることが多い。旅人は足元の石を3つ拾い、一周するごとに一個、石を塚に投げる。街道沿いの峠の脇には大小さまざまなオポーが必ずある。
 このオポーは観光客が必ず立ち寄ることになっているようで、西方からきたと思われるカザハ族(カザフ地方の語源か)の鷹匠が陣取っていて、観光客の腕にイヌワシをとまらせて写真を撮らせてくれる。料金は1,000トゥグルグ(約100円)。鷹は目隠しをされていて、手に乗せると意外と重かった。
 このオポーで変わった虫を見かけた。バッタの一種で、飛ぶときに「バタバタバタ」と大きな音を立てる。便宜上、「バタバタバッタ」と名づけた。この虫はモンゴルの草原のどこにでもいる。
 広い川にかかる木製の橋(ところどころに穴あり)を渡りきると、テレルジまでもうすぐだ。