9月といえば、体育祭 〜ただいま、準備真っ最中!〜

 9月といえば、おかやま山陽高校では体育祭のシーズンです。今年は9月29日の金曜日です(ちなみに、雨天の場合の予備日は10月3日に設定されています)。
 体育祭といえば、やはり、応援合戦。12畳敷きの広さがある応援看板に、各科が工夫を凝らして応援イラストを書き、そのアピール力を競います。
 これまで、印象に残っているのは、やはり機械科(生産機械科)と自動車科の作品。機械科は、やはりというか、アニメ系のリアルなイラストが多いです。ビビッドで大胆な色使いに定評があり、最優秀賞を取ったことも数知れず。
 自動車科は、リアルなタッチの自動車のイラストが多いです。CG誌ばりのボンネットへの背景の映り込みまで、きれいに再現された作品など、こちらも最優秀賞受賞常連組みです。
 しかし、時々、大番狂わせがあるから面白いわけで。
 ある年、機械科(当時は電子機械科でしたか)、自動車科ともに、リアリティを追求した渾身の作品を出品しました。
 いよいよ最終審査結果が発表になりました。
 グランプリを取ったのは、なんと、某科が制作した、こう言っては失礼ですが、何の変哲もない『キティちゃん』のイラストでした。真っ白な背景に、キティちゃんのアップのイラスト。それだけ。
 でも、これがある意味、広告の現実なんですね。映像にしても、画像にしても、曲にしても、工夫を凝らしたから、技術を尽くしたから、必ずしも人の心に訴えるとは限らないのです。単純で、ありきたりなものが、意外と強く印象付けたりするものなんです。
 ところで、聞いた話ですが、キティちゃんは、無表情だからこそ、人気があるんだとか。心理学者だかの先生がテレビでおっしゃってました。それによると、あれで表情豊かに笑ったり泣いたりすると、見ている側が感情移入しづらくなり、却ってイメージが薄れるんだそうです。そういえば、地方発のキャラとしては異例のヒットと言われる、某局の某Oくんも、無表情ですね。験しに山陽桃太郎も無表情バージョンを作ってみましょうか。
 話を戻しますと、もちろん、この年の電子・自動車の二科の看板はすばらしい出来栄えだったと記憶しています。
 最後に、わたくしが生徒諸君に是非チャレンジしてほしい看板について、この場をお借りしてお話させてください。
 一つは、立体的な看板。わたくしが担当した時、教員の身でありながら強く主張して、看板に薄い水槽を取り付けて、中に本物の金魚を泳がせたことがありました。金魚が小さすぎてよく見えず、評価はいまいちでしたが、こういう方向でもっとチャレンジしてくれると嬉しいです。
 もう一つは、動きのある看板。昔、確か調理科がこれにチャレンジしてくれたことがありました。たしか、ギターを弾くプレスリーの腕が動く、と言うものだったと思います。駆動方式はひもを使っての手動でした。
 おかやま山陽高校には、せっかく工業系の科があるんですから、もっと本格的に、『看板にエンジンやモーターが付いていてもいいじゃないか!看板は爆発だ!』。
 今年も、各科・コースの諸君が工夫を凝らした作品が並ぶことを期待しています。ただし、決して規定の時間を過ぎて居残りなどしないように。保護者の皆様、ご家庭でもよく気をつけてあげてください。