sanyomomotaro2006-08-01

技能講習

 今年も技能講習が始まりました。
 技能講習とは、フォークリフト、小型移動式クレーン玉掛け(立体物を吊るためにワイヤーをかける技術)について、運転資格を取得するための講習会です。
 普通、工業高校などに在籍する生徒が取得するのは、特別教育という資格です。これは初心者向けなので、比較的取りやすいのですが、それぞれ1t未満の対象物しか扱うことができません。これでは、実際に仕事を始めてからは確実に役不足になります。
 一方、技能講習では、玉掛けは1t以上、フォークも1t以上、小型移動式クレーンは1t以上、5t未満。いわゆる、「実用充分」というやつです。
 ですから、工業系の就職をした後、ほとんどの人が技能講習を取り直します。
 ならば、高校在学中からきちんと取ってしまうおう、と始めたのがこのおかやま山陽高校独自の技能講習です。
 いままでも、熱心な生徒は一般の方々が受験するのに混じって、受けに行ってました。よく潰れたパチンコ屋さんの駐車場などでフォークを並べてやってる、あれです。しかし、そこは高校生の悲しさ、なかなか一般の受講者の皆さんのペースについていけません。フォークリフトのバックしながらのクラッチ操作なんて、まったく経験ないのですから。
 自校実施の強みが発揮されるのは、ここなのです。県の労働基準協会からおいでくださっている講師の先生方が、ひとりひとりに対し、懇切丁寧に手取り足取り教えてくださいます。本当に、根気強く面倒を見てくださり、頭が下がります。
 この結果、技能講習での高校生の平均合格率が50〜60%と言われていたのですが、昨年度のおかやま山陽高校の結果は94%〜100%と、完璧な数字になりました。
 今年も、フォークリフトでは既に100%合格がほぼ確実となっているようです。今年辺りから他にも追随する学校さんも出始めたと耳にしますが、最初はおかやま山陽高校なんです(ここ、赤線引いといてください)。今思えば、あんまりあちこちで自慢しなきゃよかった・・・。
 などと偉そうにクチャクチャと言ってますが、これもひとえに(社)岡山県労働基準協会さんのご理解とご協力によるものです。生徒・教職員一同、本当に感謝しております。
 暑い夏、とろけるアスファルトの上、まだまだ生徒たちの奮闘は続きます。


8月1日は何の日?

 実は、パイナップルの日なんだそうです。ご存知でしたか?
 だからと言うわけではないのですが、先日、本校卒業生でプロゴルファーとして活躍中の諸見里しのぶ選手のご両親が、美味しそうな完熟パイナップルを送ってくださいました。
 で、今朝、職員打ち合わせの際に校長先生から披露され、教職員全員でいただくことになりました。校長先生から親睦会担当の先生に「あとで切り分けて皆さんに配ってね」と手渡されました。が、現在11時半。まだ配られない…。早く配れ。
 それはさておき、岡山は言わずと知れた果物王国。いまはなくなってしまったある生産者の白桃は、かの開高健先生のエッセイに、開高先生特有の「・・・!」(声にならないほど美味い、をあらわす表現)をもって紹介されたほどの逸品でした。
 そんな岡山の果物のいちばん美味しいいただき方をご存知でしょうか。それは、冷やさないで、常温でいただく、というもの。果物の糖分と香りが一番強く感じられるのは、常温なのです。
どうしても冷たいほうがいいという向きには、井戸水や沢水の温度、15度前後がお勧めです。冷蔵庫では冷えすぎてしまいますので、ご注意を。