1学期終業式

 今日で正式に1学期が終わりました。期末試験終了後、いわゆる「試験休み」に入るわけですが、現実にはほとんどの生徒が部活だ、補習だ、授業だ、資格検定だ、キャンプだ、と学校に来ていたわけです。
 今日の終業式での校長先生の講話の概要をご紹介します。
 校長先生のお話は、まず、岡山弁に「あんごう」という言葉がありますが、これがもともとは仏教用語の「安居(あんごう:お坊さんが集まって修行すること)」から来ているのでは、とのお話から始まりました。岡山は平安時代辺りの古い言葉が多く残っている地域として知られています。
 さらに、まもなく御盆を迎えますが、お盆というのは、仏教の祭典であるだけでなく、日本の心的情景に深く根ざした文化的な行事でもあるのでは、とのお話がありました。また、お釈迦様の寓話を引用しながら、盆踊りの由来について、地獄の餓鬼が、お盆のお供えのおすそ分けをもらって喜び騒いでいる様をなぞらえたものだ、とのお話がありました。
 最後に、このお盆と言う時期に、普段なかなか会えないいろんな人と会う機会があると思うが、その出会いや再会を大切にしてほしい、とのメッセージで締めくくられました。
 続いて、表彰伝達式がありました。
 今回は、常連の陸上(県大会800MでO君が優勝)に加え、自動車科の高校生ものづくりコンテスト自動車整備部門、公務員コースの初級シスアドの合格表彰や、漢字検定の実績に対する取材団体からの表彰、倉敷市書道展でのマイスター「書道」講座履修生の大活躍に対する表彰など、文化系、あるいは、実務技能関係の表彰が多くありました。
 初級シスアドは高校生全体での合格率がわずか14%程度と、非常に難しい検定です。また、倉敷市書道展は、入賞者の多くが号を持つ熟練者で占められる、レベルの高い書道展です。ここで多くの生徒が「市展賞」など、入選以上の賞を受けたことは特筆に価します。
 最後に、夏の中国大会、全国大会に向けての壮行式が行われました。
 対象となったのは、空手道部、陸上競技部、柔道部、ゴルフ部、そして、若年者ものづくりコンテストに出場する機械科のI君でした。
 機械科のI君が挑戦する若年者ものづくりコンテストは、ものづくりのプロを目指す若者のためにつくられた技術競争の場です。このコンテストは、主に大学生や専門学校生が出場するもので、高校生の出場枠は中国地方から1名、全国で計11名と、出場するだけでもものすごく狭き門なのです。I君は、この若年者ものづくりコンテストのフライス盤部門に2年連続で出場するという、この時点で既に快挙を成し遂げているのです。
 スポーツに比べると、地道で目立たない活動ですが、こんなすばらしい成果を出している生徒もいるのです。