sanyomomotaro2006-06-14

保護者会 番外編 〜@萌〜

 おかやま山陽高校の保護者会は燃えてます。いや、萌えてます。
 みなさん、喫茶「萌(もえ)」ってご存知ですか?コスプレ喫茶ではありませんよ。笠岡駅北口にある喫茶「萌」は、知る人ぞ知るド渋なライブハウスなのです。「萌」の常連のアーティストの一端をご紹介するならば、あがた森魚さんや友部正人さん、今は亡き高田渡さんなど、60年代から70年代にかけて全盛を誇った日本フォークシーンの巨人たちが名を連ねています。あの人が、なぜこんな田舎のこんな小さなライブハウスで演奏するのか、誰にも理由がわかりません。
 私はこれまで、噂はよく耳にしながら、実際に行ったことはありませんでした。実は、おかやま山陽高校の80周年記念壁画の作者・川埜龍三さんも「萌」ファンです。以前、隆三さんから「こんど、あがたさんが来ますよ」とお誘いいただいたこともあったのですが、結局その時は行けず、今日に至っていました。
 その「萌」で、この間の週末、おかやま山陽高校保護者会きってののディーバ・Oさんご夫妻を中心に結成・活動されているブルースバンド『ケンゾー&ハンキーズ』のライブが行われました。
 以前から必ず行きますと約束していたので、勇んで出かけました。
 駐車場に車を入れようとすると、どこかで見たような一団が。
 「あれ?先生?」
 声をかけられ、よく目を凝らすと、昨年度、おかやま山陽高校保護者会を卒業された保護者会OB・OG有志のご一団でした。おかやま山陽高校の保護者会での出会いが、卒業後も続くなんて、すばらしい。
 入口でチャージの1,300円を払って、ジンジャーエールを受け取り、席につきます。間口は3間足らず、奥行きも6、7間でしょうか。たったそれだけの空間に、一部のテーブル・イスを片付けてステージを作り、PAとバンドセットが組まれています。
 壁にはこれまでここで演奏したアーティストの写真がところ狭しと貼り付けられています。アマチュアから有名プロまで、ほんとうに様々です。
 Oさんの旦那さんとははじめてお会いしました。マスタッチの素敵なナイスガイです。声もすばらしい。
 ライブはオリジナル曲を中心に、一部有名なカバー曲をまじえながらの約2時間のライブでした。私の一番のお気に入りは「祈り」という曲。スローバラードで始まり、サビでアップテンポのレゲエに転調するのが気持ちいい。
 リズムにのって身体を揺らし、いい汗をかきました。若い頃(こういう言葉を使う年になったんですね)、日比谷の野音や渋谷のジアンジアンに通った頃のことを久しぶりに思い出しました。
 「萌」では、どんな有名なアーティストのライブでも、チャージはヤマ2,000円程度なのだそうです。これは「萌」ならではのアーティストさんたちからの配慮なんだそうです。このへんも、今はなきジアンジアンを彷彿とさせます。
 上機嫌で「またぜひ誘ってください」と会場を後にしました。いい週末でした。