福山平成大学の教授による出張講義

 今年から本格的に始まった資格専門コース。
 ビューティーコーディネート系と、福祉・保育系の2つの系統があります。
 先日、福祉・保育系の生徒を対象に、福山平成大学の福祉健康学部・福祉学科の教授による出張講義をしていただきました。これは、年間を通じて8回ほど行われるもので、今回の講義はすでに3回目になります。
 テーマは、保育。
講義では、実際に子どもの世話をする際の注意点から、子どもの注意を惹きつけるための遊具の使い方や、子どもの発育に有効な遊びなどのご指導です。
 実際に保育士の養成課程で教えられている先生の講義だけあって、内容が濃く、お話も面白く、90分の授業時間でしたが、生徒たちは熱心に聴いていました。
 彼ら、彼女らも、来年は実際に幼稚園・保育所にお邪魔して、子どもたちを相手に実習をさせていただくわけですから、真剣にならざるを得ません。実習が近づけば、さらにオムツ替えの練習などもしなければならないので、大変です。
 福祉保育コースでは、ピアノの授業も行っています。いずれ必ず必要になる技術ですが、上達するのはなかなかむずかしい技術です。でも、担当の先生たちの軽妙なトークと指導技術のおかげで、順調に進行しているようです。
 実は、もう十数年も前になりますが、私も保育士・幼稚園教諭養成課程を持つ専門学校でアルバイト講師をしていたことがありました。担当講座名は「幼児教育経営学」。なんだこりゃ。当時の私の専攻分野であった「教育政策・教育経営」に「幼児教育」をむりやりくっつけたものです。当然、現場経験などありません。
 一方の学生の中には、私立幼稚園の経営者の息子などが、家業を継ぐために現場に関わりながら資格を取りに来ている、なんて人も多くいました。
 社会学系の教科書を選定して、自分ではいっぱしの講義をしていたつもりでしたが、今思えば冷や汗ものです。若さとは無謀さと同義なんですね。
 幼稚園・保育所の一元化の必要性について賛否両論の議論が行われている昨今ですが、いずれにしても子どもが次のわが国を担っていく存在であることは確かです。安心して子どもが育てられる社会の実現の一助となるよう、生徒たちにはこれからもがんばってほしいと思います。