GW 突入します! 

 新年度が始まったと思ったら、もうゴールデンウイーク。
 今年は5月の1,2日の二日間が間に入るので、それほど長期の休みにはならないのですが、それでも「山笑う」この季節、うきうきするのが生物の慣わし。
 特に新入生は、新しい環境の中、意外とストレスをためているものです。この機会にご家庭で心がけて、リフレッシュ、リセットをかけてやってください。
 ただし、リセットしすぎて、もう学校に来たくないというようなことがないよう、ご家庭でのご指導をお願いいたします。一つ目のポイントは5月1日です。4月30日の夜、きちんとした時間に寝かせてやってください。二つ目のポイントは、いうまでもなく5月8日です。こっちのほうが、長い休みのあとだけに、心配です。何かありましたら、担任までご相談ください。
 などと不安ばかりあおっても仕方ありません。
 部活動に入っている生徒は、GWからが本番です。この休み中も、あちこちで様々な大会が開催され、多くの生徒が参加します(やはり、部活動は生活管理のためにもいいものですね)。
 今年のGWの前半で予定されている各部の試合予定をお知らせします。よろしければ、応援に行ってやってください。

4月29日(土)
   空手道部   倉敷市空手道選手権大会 玉島の森体育館  午前9時〜終日
   軟式野球部  春季県大会       勝山球場     午前11時30分〜
   硬式野球部  春季県大会       マスカット球場  午後2時00分〜
   ゴルフ部   国体選考会(初日)     後楽ゴルフ倶楽部 午前8時00分〜終日

4月30日(日)
   ゴルフ部   国体選考会(二日目)   後楽ゴルフ倶楽部 午前8時00分〜終日

軟式野球部は、勝てば30日のやまびこスタジアム12:30〜
硬式野球部は、勝てば30日のマスカット14:00〜

 どの部も、頑張ってください!



おかやま山陽高校周辺の自然 〜野獣の章、後編〜

 そんなある日、岡山を台風が襲いました。ヌートリアのことが気になりましたが、檻の上に厳重にブルーシートをかぶせ、当時住んでいた岡山市内へ帰宅しました。
 そして、翌朝、朝一番で小屋に行って見ると、果たして、ヌートリアは死んでいました。死因はわかりません。前日までは非常に元気でした。台風の影響(前夜は異常な低温になりました)か、狭い檻の中での生活によるストレスか。いずれにしても、かわいそうなことをしました。
 文化祭まであと3日、もうどうしようもありません。クラスの生徒に事実を伝えると、
芸術の得意なある男の子が、粘土でヌートリアの原寸大の模型を作ってくれると言ってくれました。
 模型はすばらしい出来栄えでした。彼はその後美大に進学したので、さもありなんです。
 ちなみに、当日展示した料理は、1.ブラックバスの中華風清蒸(スープ蒸し)、2.ブラックバスの南蛮揚げ(カレー風味唐揚)、3.ウシガエルのもも肉の照り焼き山椒風味、4.アメリカザリガニニューオリンズ風(唐辛子スープ煮)です。
 ウシガエルは輸入食材店で買ってきました。それ以外の食材は、すべて岡山県産のトレトレ、ピチピチの天然ものです。ここまでやって、こういうことを言うのもなんですが、決して食べてはいけません。生息地の池や川には、工業排水、農薬、なにが流れ込んでいるかわかりません。生徒にも、「これは見るだけ」と念を押しました。
 それでも、生徒の一部が、事情を知らない若い先生を騙して食べさせてしまったようです。あとで感想を聞くと、「泥の味がした」とのことでした。
 残念ながら、最優秀賞は取れませんでしたが、一部のマニアックな方々には好評だったようです。
 ちなみに、ブラックバス、きれいな水で育ったものは、たいへん美味です。中華風清蒸という料理法は、故・開高健先生がご著書で紹介され、「スズキの清蒸より美味」と賞賛していたものです。かつて、旭川の上流で釣ったものを同じ調理法で料理して食べてみたことがあります。確かに皮の部分は独特の臭みがあるのですが、これを剥いてしまえば、あとは本当に美味です。青首ねぎを筒切りにして魚の下にたっぷり敷くことと、生姜を効かせること。深めの皿にスープを張って、皿ごと蒸し器に入れます。
 この他のバスの美味しい食べ方としては、上で触れたカレー味の衣をつけた揚げ物の他、アジア風イエローカレーの具にするのもよいとのことです(これも開高レシピです)。
 アメリカザリガニは、卒業旅行で行った本場アメリカのニューオリンズで食べましたが、これも、非常に美味。ケイジャンソース(唐辛子を利かせたアメリカ南部独特のソース)で茹でたものです。とくにミソの部分がたまらない。しかも、安い。お皿に30匹以上載って、700円くらい。
 ニューオリンズのメインストリートであるバーボンストリートで、夕暮れ時のハッピーアワー(夕方の早い時間。つまみが半額になります)に、オイスターバーのカウンターに座って『アンバー』という地ビールを飲みながら、山盛りのザリガニを、食う。ひたすら、食う。至福。隣に座ったアメリカ人観光客から「お前はここの生まれか?」と聞かれたのもいい思い出。
 ウシガエルは、言うまでもないでしょう。ちょっと気の利いた居酒屋や、フランス家庭料理のビストロには、正規のメニューに載っています。鶏の笹見よりこまやかでジューシーです。脂肪も少なく、ヘルシー、美味しー、嬉しー!
 ネズミは、自分ではまだ食べたことがありませんが、聞くところではこの上なく美味だとか。身のきめが細かく、匂いもなく、フライ、ロースト、煮込み、なんでも合うそうです。南米や東南アジアではご馳走なんだそうです。
 畑の野菜を食い荒らして嫌われるヌートリアですが、新鮮な根菜類など、いいものばかり食っているだけに、その肉も相当、美味しいのではないでしょうか。どなたか、挑戦してみる方はおられませんかね。美味しかったら私も挑戦します。
 などと話が逸れてまいりましたが、結論。「共存共栄は、美味しい」。

*なお、ヌートリアの捕獲・飼育には許可が要るそうです。ご注意下さい。私も当時は知りませんでした。判明後、生徒たちにはこの点についてきちんと指導しておきました。