sanyomomotaro2006-02-21

シャキット! 卒業特別講座① 講演会


 2月21日、平成17年度の卒業特別講座の第一日目のプログラムが行われました。
 卒業特別講座では毎年、卒業していく3年生たちに向けて、社会人・大人として役に立つような内容のプログラムが準備されます。
 第一日目は講演会です。これまではカード犯罪に対する防衛術や、ネット犯罪の被害防止術など、それぞれ専門家の方からお話をいただいてきました。
 今年は、ある方のご紹介により、『紳士服のはるやま』ことはるやま商事の社長さん、治山正史さんにご講演をお願いすることになりました。
治山さんは最近、「シャキット! わずか3分で見た目が変わる服装術」というご本を出版されたばかりです。これは、主に新社会人を対象に、スーツの着こなし術をわかりやすく説明した本で、私も非常に参考になりました。
 というわけで、今回のご講演はこのご本の内容に沿って、「見た目で勝負! 知って得するモテる着こなし術」というタイトルで行われました。
 講演は、まず、はるやま商事のCMを収録中の現場の風景からスタート。タレントの加藤晴彦さん、BMXのプロライダーの方(加藤さんの吹き替え担当です)などから、新社会人へのエールが送られます。そして、映像の最後に、治山さんからおかやま山陽高校生徒へのサプライズプレゼントが。元祖萌えアイドルである、タレントの小倉優子りんから、「おかやま山陽高校のみなさん、小倉優子です!卒業おめでとうございます!」とのメッセージ。これには生徒たちも萌えた、いや、喜んだようでした。
 その後、治山さんご自身の自己紹介や会社の紹介をいただいた後、いよいよ本題です。
テーマは、『印象と錯覚』です。
 お話はまず、心理学的なデータから始まりました。ある人と初めて対面したとき、与える印象について、いちばん大きく影響するのは、やはり見た目なのだそうです。第一印象の93パーセントは視覚、すなわち、外見的印象が占めているのだそうです。
 ですから、もちろん、「中身で勝負」という考え方は決して間違ってはいないのですが、現実には、それだけでは世の中を渡っていく上で、大きな損をする可能性があるというお話でした。
 つぎに、色が人に与える印象。模様(パターン)が人に与える印象。これらは、時に我々に錯覚をもたらします。色を変えることによって、同じものが周囲から浮き出して見えることがあります。また、模様の入れ方や配置によって、同じものが実際より長くあるいは短く見えることがあります。
 これを上手く利用すれば、体型や身長、プロポーションなどを上手く隠したり、よりかっこよく見せたりすることが可能になります。これが、いま売り出し中の一連の「脚長スーツ」という商品のもとにある発想でした。
 ご講演は、プロジェクターの画面をフルに使って様々な騙し絵(トリックアート)やCGを見せたり、生徒代表をモデルに「脚長スーツ Active」(ジャージをイメージして伸縮性を新たに加えた脚長スーツ)の試着をしてもらったり、万全の準備に基づいた、飽きさせない工夫に富んだものでした。おかげで、生徒たちも、最後まで熱心に聞いてくれました。本当にいいお話だったと思います。
 一番感心したのは、治山さんの今回の講演に対する姿勢でした。パワーポイントの資料作りから、お話の構成まで、とにかく緻密な準備をされていました。ご紹介いただいた方からも、「治山さんはクソ真面目な気配り人間なんですよ」と言われていた通り、本当にこまやかな気配りをくださいました。小倉優子りんのメッセージも、ご講演をお願いした後、たまたま新しいCMの撮影に立ち会う機会があったということで、その時にお願いしてくださったそうです。講演全体についても、自社製品のPRだけにならないように気を配った構成で、男子だけではなく女子にも応用できるようにいろいろと工夫されていました。いろいろと勉強になりました。
 最後になりましたが、私が個人的に印象に残ったのは「自分には一生、三つボタンスーツは縁がないのだ」ということが心から納得できたという点でした。顔が大きい、胴が太い、足が短い、という三重苦を背負った身としましては、これからは見てはならない夢を見ないで済みます。
 と同時に、顔が大きければ大きいなりに、胴が太ければ太いなりに、足が短ければ短いなりに、工夫次第でかっこよく見せる方法はいくらでもあるのだということがわかりました。これは大きな収穫です。これから私も、LEON系のちょいワルオヤジを目指して、日夜精進していこうと思います。
 明日は卒業特別講座2日目、倉敷アイビースクエアでのテーブルマナーです。


はるやま商事株式会社公式HP
http://www.haruyama.co.jp/index.html

はるやま社長のメッセージ
http://www.haruyama.co.jp/president.htm