sanyomomotaro2006-01-31

チョロQカー 来る!

 チョロQカーをご存知でしょうか?
 実は、おかやま山陽高校にはいま、3台のチョロQカーがあるのです。
 タカラというおもちゃメーカーが、チョロQというゼンマイ自走式のミニカーを製造販売しているのはご存知でしょう。チョロQカーは、「実際に乗れるチョロQ」をコンセプトに4年程前に開発された電気自動車です。もちろん、ナンバーを取得して公道を走ることも出来ます。クラッシックカー風のボディーを載せたものから、スポーツカー風のものまで、4種類がラインナップされていました。
しかし、なにぶんにも価格が高く(約125万〜200万円)、遊園地などでアトラクション用の小道具として購入したところがあった以外、あまり売れていないようです(岡山県内ではチボリ公園やおもちゃ王国で見られます)。
しかし、コンセプトは実に面白い。家庭用100ボルトのコンセントにプラグを差し込めば、約8時間で充電完了、約80㎞の走行が可能になります。最高速度は50㎞。必要にして、充分。
 最大のメリットは、走行中に排気ガスを一切出さないということ。このため、愛・地球博でも、エコカーとしてアトラクションに登場しました。唯一のネックは、一人乗りということでしょうか。
 いずれにしても、チョロQカーはマスコミでは脚光を浴びながらも、実用車として日本に根付くには至っていないわけですが、ここからがタカラさんの太っ腹なところです。
 なんと、このチョロQカーを、全国の自動車を勉強する学生・生徒たちのための実習車両として、無料(輸送料のみ負担)で大放出して下さったのです!イヨッ!!(歓声)
 かくして、我がおかやま山陽高校には、3台のチョロQカーがいただけることになったのでした。
 そして、1月27日の金曜日、巨大なトラックに乗って、チョロQカーはやってきました。今回頂いたのは、シャシーと動力ユニットのみ。いわゆるボディーや内装品はついていません。でもこれは、ものづくり大好き高校のおかやま山陽高校には却って好都合。どんな仕様にするか、いまからわくわくしています。
 現状で走ることが出来ますので、とりあえずは乗ってみます。シートが無いので、バッテリーを収めた床(ベニア;笑)の上にじかに座ります。このままではハンドルがかなり高いですが、気分は最高。セレクターをD(ドライブ)に入れ、アクセルを踏み込むと、意外と加速は良好。軽い分、ヘルベンダーよりずっといい(焦)。スピード感は実際の速度以上に感じ、時速30kmも出すと怖いくらい。
 続いて、いろいろなイスを載せて運転してみます。まだ固定は出来ませんから、置くだけです。まずは実習車両のマツダRX−8から取り外したバケットシート。文句なしに、かっこいい。でも、高さがいまいち合いません。座を上げればいい感じになるでしょう。
 次に、ゴルフ場用の電動カートから取り外したシート。高さも乗り心地も、いい感じ。充分に実用候補です。
 そして、ここからはおふざけですが、教室用の生徒イス。少し座面が高すぎて、ひざがステアリングに当たり、運転しづらい。でも、馬鹿馬鹿しさはピカ一。
 最後に、折りたたみのスチールパイプイス。これが意外とベストマッチ。乗りごごちも運転しやすさもまずまずです。
 雰囲気がセグウェイ小泉首相が乗っている様子がTVで放映されたアメリカ製の1人乗り未来カー)に似ているので、立ったまま運転するのも面白いかも。あるいは、スツールタイプの操縦席にしてもいいかもしれません。
 3台連ねて中庭を走り回っていると、指を指して笑う生徒、うらやましそうに見つめる生徒、反応はいろいろです。
 ボディーはついていませんが、外観はこのままでも未来的な雰囲気を湛え、かっこいい。ベニアを外してみると、シールドタイプの高級なバッテリーを使用しています。バッテリー交換の時はかなりの出費を覚悟しなければならないかも...。
 今後は、これらのチョロQカーの使用目的をみんなで考え、それに適したボディーを作っていくことになります。とりあえず1台は安全保守装置(ヘッドライト、ウインカー、ストップライト、シートベルト、ミラーなど)を装着して、公道走行用にナンバーを取得しようと思っています。
 春頃には、鴨方のおかやま山陽高校周辺をおかしな車が走り回っているかもしれません。
 いやあ、楽しみ、楽しみ!!



チョロQカー公式HP:

http://www.cqmotors.co.jp/top.html