シアトルよりのお客様 〜ワシントン大学 レフトコーストブラス〜

 1月11日夕方、おかやま山陽高校にではすばらしいお客様が来られました。アメリカはシアトルのワシントン大学(UW)の金管五重奏バンド、「レフトコーストブラス」です。
 彼らは、ワシントン大学の音楽楽部のウインドオーケストラのメンバーで、トランペット(2名)、トロンボーン、ホルン、チューバの5名の構成で、コンサート活動を行っています。
 今回は、富山や神戸、大阪など、数箇所でコンサートを行いながら日本縦断ツアーの途中で、とあるご縁から本校にお立ち寄りくださったのです。
 午後3時半にはご一行が本校に到着し、まずはご挨拶。メンバーの中の2名とはすでにシアトルで顔なじみになっており、懐かしの再会になりました。4時半からは、パートごとにおかやま山陽高校吹奏楽部生徒を対象のクリニックを行ってくださいました。
 そして、午後6時。いよいよコンサートが始まります。
 観客は本校の吹奏楽部生徒、OB、保護者のみなさん。そして、浅口音楽祭のお仲間の金光学園吹奏楽団、井原高校吹奏楽部の皆さんも応援に(?)駆けつけてくれました。
曲目はみんなが良く知っているものから、いかにも玄人向けといった感じの技巧中心のものまで、様々でした。3曲目でしたか、トランペットがおなじみの旋律を奏でたあと、いきなりトロンボーンのライアンさんが立ち上がり、『お控えなすって』のポーズで「わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又…」と寅さんの口上を始めました。
 実は、ワシントン大学のミーニーホールでのコンサートのリハーサル中、ロビーで仕事をしていると、ライアンさんがやってきて、「これ、今度日本でやりたいんだけど、セリフの部分の読み方を教えてくれない?」と持ってきたのが、寅さんの譜面でした。『お控えなすって』のポーズも、そのとき教えたものでした。かなり練習したらしく、なかなかいい発音でした。
内輪だけで楽しむには勿体無いような内容の今回のコンサート、アンコールを含めて約1時間半にもなりました。
最後にメンバーの皆さんにお礼と挨拶に行くと、ライアンさんとネイトさんが「今回、演奏できて本当に楽しかったけど、それ以上に、クリニックも有意義だった。いい生徒たちと出会えて幸せだよ」と言ってくれました。
最後になりましたが、今回の出会いを演出してくださったY先生、本当にありがとうございました。ご紹介いただいたご縁を大切に育てていきたいと思っています。