インフルエンザ&風邪対策 ハナウガイノススメ

 ハナウガイという言葉を聞いたことがありますか?
 漢字で書くと、鼻嗽です。つまり、鼻の穴の中をうがいするのです。
 一見、とんでもないことに思えるかもしれません。しかし、慣れるとこれが実に気持ちよく、しかも、最も効果的な風邪予防の方法なのです。
 やり方は単純明快。まず、コップになみなみと水、またはぬるま湯を満たします。擦り切れいっぱい、表面張力で中の水が盛り上がるくらいが適量です。
 そして、このコップを鼻の下にあて、おもむろに鼻から息を、いや、水を吸い込みます。このとき、びびって腰が曲がっていると、水が鼻のおかしなところに入り、夏のプールで経験したいやーな「ツーン」とした痛みに襲われます。コツは、あくまでも堂々と、腰に手など当てながら、身体を反らせ気味に行うことです。
 そして、吸い込んだ水は、自然に口に下りてきますから、「ゴックン!」と飲まないで、吐き出してください。
 上手くいけば鼻が「ツーン」とすることもありませんし、実に爽快な気分になれます。
 この鼻うがい、風邪予防の観点からは、非常に理に叶った方法なのです。普通のうがい(喉うがいとでも言いましょうか)で洗えるのは、実は、喉(のど)だけなのです。
 一方で、風邪のウイルスが最も好んで着床するのは、喉と喉とをつなぐ連絡通路のあたりの粘膜なのだそうです。このあたりが一番柔らかく、炎症を起こしやすいのです。
 そこで、この鼻うがいをすると、ちょうどこの鼻と喉の連絡通路の粘膜を水が洗いながし、ウイルスを除去することが出来るのだそうです。水で粘膜に刺激を与えることにより、粘膜を鍛える効果もあるので、一石二鳥です。
 おかやま山陽高校では、この鼻うがい、生徒朝礼などで奨励しています。
 ぜひとも試してみてください。コツを飲み込めるまではむせてゲホゲボとなることもありますので、お風呂やシャワーの際に練習すると服を汚す心配がないでしょう。
 あと、鼻うがいは花粉症でつらい時にも効果的だそうですよ。
 さあ、今年の冬は、鼻うがいで風邪知らず!


鼻うがいファンサイト(嘘):イラストで紹介されています。

http://www.kyoto-np.co.jp/kp/newfun/contents/mon/hana.html