ポレポレ日記、再開します
 このたびは、本校の硬式野球部に関する不祥事により、在校生、保護者の皆様、卒業生の皆様他、多くの関係者の皆様にご迷惑・ご心配をおかけし、たいへん申し訳なく思っております。
 本校ホームページのトップにリンクしてあります校長による「報告・謝罪」文書にありますように、今回の件につきましては、一切の隠蔽・ごまかしを許さず、徹底的な調査を行い、二度とこのようなことが起こらないよう、根本的な対策を講じる決意を教職員一同、固めております。
 今回の不祥事に関しては、多くの関係者そして一般の方々からお叱りのお電話やメールを頂きました。なかにはかなりきつい口調でのお叱りも頂戴しました。それだけわが国の教育界の現状、そして、高校野球界について、深くご心配されている方々と思います。
 また、そんななかで嬉しかったのは、卒業生、保護者、旧教職員、地元の方々から、「みなさん、大変でしょう。これからも変わらず応援していくので、頑張ってくださいね」との励ましのお電話やファックス、メールなどを頂戴したことでした。
 今回の件で、私たちが一番心配していたのは、生徒たちの精神面でのダメージでした。やはり多感な年頃、話が話だけに、友人間や近所で嫌な思いをしていないか、なにより心配でした。
 何人かの生徒たちに「今回は肩身の狭い思いをさせてごめんな。なにか嫌な思いをしたことはなかったかな」と聞いたところ、「いや、僕らは大丈夫じゃけ。生徒らはみんな笑ようるで」との頼もしい答えが帰ってきました。そうなんです、反省すべきは我々教職員であって、生徒たちが恥じる必要はどこにもないんです。
 また、9月25日の日曜日には以前からお知らせしておりました「マイスターフェアin倉敷チボリ公園」を控えていました。こんな時に、このまま実施していいものか、もし実施して、心無い人によって生徒たちが悲しい思いをしないだろうか、あるいは、チボリ公園さんにご迷惑にならないだろうか、正直、悩みました。
 しかし、チボリの担当のFさん、Kさんともに、口をそろえて「こんな時だからこそ、生徒たちが前向きに頑張っているところをみていただきましょうよ」と言って下さいました。とても嬉しいお言葉に私たちも勇気付けられました。
 9月21日の水曜日の放課後、チボリでのフェアに参加する生徒たちを集めて、ミーティングを行いました。その際にも生徒たちは特に気にしている様子もなく、前向きで、明るい表情でした。
 25日のフェア本番の様子は、改めてご報告しますが、何より嬉しかったのは、心配されたのでしょう、本校の生徒の保護者の皆様がたくさん、応援に駆けつけてくださったことです。みなさん、「頑張ってくださいね」との温かいお言葉をかけてくださり、感謝、感激でした。フェアも大成功といえる人出で、胸をなでおろしました。
 とはいえ、今回の不祥事は、私どもにとって、深く反省しなければならないものであることにはなんら変わりありません。これからしばらく、改善へ向けての努力を重ねてまいります。
 それと同時に、日々の活動はこれまでどおり、あるいは、これまで以上に続けていかなければなりません。おかやま山陽高校の本分は、950名の生徒たちの日々の学習と最終的な進路を保証することにあります。こんな時だからこそ、さらに前へ、前へ、進んでいきます。
 今回の汚名を返上し、名誉を挽回するには、日々の教育活動で成果を上げ続ける以外に方法はないと思っています。
 それが一日も早く達成できるよう、どうか皆様、これまで以上のご指導とご鞭撻を頂ければと願っております。