第二学期始業式
 本日、8月26日、おかやま山陽高校では始業式が行われました。今年は岡山県で国体がありますので、そのための措置です。
 午前9時から、記念館アリーナで始業式の全校集会が行われました。
 まず、校長先生から講話がありました。
 まず、9月1日は防災の日ですが、自然や人的な災害への対処のあり方についての話から始まりました。岡山にいると、特に地震の恐怖についてはなかなか実感できませんが、東京では、たとえば街中の公園の地下には、災害時のための物資や食料が備蓄されています。また、小中学校では、教室内の椅子に敷く座布団は、防災頭巾を兼ねているのだそうです。
 他方、海外では、先日、テロがあったロンドンでは、実は町中に監視カメラがあって、街行く人たちの行動はすべて記録されているのだそうです。ロンドン市民は先日のテロの後、努めて通常の生活を続けているのですが、それでも、地下鉄に乗るときには相応の覚悟をしているのだそうです。
 2学期以降、おかやま山陽高校では2年生を中心に海外へ修学旅行に出かけますが、いろいろ懸念される問題もあります。しかし、心配しすぎてどこにも行けないというのでは、これからの時代はやっていけません。現在のところ、予定通りの修学旅行を行う方向で準備を進めています。当然、今後も可能な限りの情報を集め続け、検討を続けています。何かあったらすぐに対応できるような態勢をとっています。
 天災、人災に限らず、現代に生きる我々は、何かあったら、その時点でベストの対応・行動が取れるように、常に心構えを持っていなければならない、そう言うお話でした。
 その他にも、残暑と人間の発汗システムについて、女子のお化粧が肌の健康に問題があることなど、いくつかのお話がありました。
 2学期、まだまだ暑いですが、早く身体を普段のペースに戻して、この暑い残暑を乗り切りましょう。


表彰伝達式・壮行式 〜高校スポーツに関するニュース報道を見ながら〜
 続いて、表彰伝達式と壮行式が行われました。
 スクールニュースでも紹介されていますので、いちいちはここには書きませんが、本当に皆さん頑張りました。
 最近、ニュースでは、高等学校のスポーツがらみの報道を多く目にします。
 いろいろな意見はあると思いますが、教育の現場でスポーツを行っていくのは、実は大変なことなんだなあ、ということを改めて実感します。
 「教育的」という言葉があります。これがスポーツというテーマに投影されると、そこにはどうしても清潔さ、潔さ、さわやかさ、などというイメージに自動変換されます。
 しかし、本来、スポーツは「勝負」という要素を持っています。やっている以上は、勝ちたいと思うのが当然です。
 これら二つのテーマは、うまくいけば両立できますが、人間がやっていることである以上、必ずしもうまくいくとは限りません。ましてや、成長途上の若者がやっているわけですから、失敗も、勘違いもあるでしょう。
 スポーツをやっている若者は、スポーツをやっているために、他の若者たちとは別の基準で世間から判断されます。同じ失敗をしてしまっても、スポーツ選手であるという理由で厳しく批判されることも多々あります。
 だからこそ、そこにスポーツマンシップというものが求められるのでしょう。スポーツマンシップという言葉を別の言葉で言い換えると、「セルフコントロール」というものになるのではないでしょうか。日本語では「自己管理」あるいは「自己監督」になるのでしょうか。
 厳しいセルフコントロールをしながら試合で結果を出し続けていくのは大変なことだと思います。でも、大変なことだからこそ、その結果得るものも多いのだと思います。
 この夏、精一杯、競技相手と、そして、自分と戦いぬいた今回の表彰者の諸君には、そういった意味もこめて、心からの拍手を贈りたいと思います。