理研究部@中小企業家同友会
 中小企業家同友会という団体があります。これは、中小企業の経営者の方々が、自社を良い会社にしようとの共通の目標のもとに集まり、定期的に勉強会をしたり、問題が起こった時にお互いに知恵を出し合って助け合ったりすることを目的に結成されているものです。実は、おかやま山陽高校もこの中小企業家同友会のメンバーになっています。
 おかやま山陽高校が所属しているのは倉敷支部(倉敷〜井笠地区をカーバー)なのですが、この倉敷支部の例会が先日、本校のホテル実習室を会場に行われました。
このおかやま山陽高校での例会は2年程前から同友会の恒例行事になっています。そして、一部の会員さんの間ではちょっとした評判になっています。
実は、おかやま山陽高校での例会では、本校料理研究部の生徒たちが、参加者の皆さんに簡単なお食事をサービスさせて頂いているのです。2年前は、フルーツたっぷりのデザートプレート、昨年度はビーフストロガノフでした。
このお食事と、そしてなにより、生徒たちの初々しいサービスの様子がご好評を頂いているようです。同友会の例会は、普段は経営者の方の参加がほとんどなのですが、この会には女性を中心とした社員さんたちも多く来られます。
今回は、40名の方々がご参加くださいました。今年のメニューは、鳥のブランケット・ほうれん草のパスタ添えでした。味付けはもう一塩欲しいかな、と言うところでしたが、上々の出来でした。生徒たちも笑顔での応対がきちんと出来、参加者の皆さんから「男の子も、女の子も、みんな可愛いねえ」と言っていただきました。
理研究部はほとんどが調理科の生徒たちなのですが、意外とこういう形で一般の方をお相手にサービスの実習をする機会というのが、なかなかないのです。今回の経験は、生徒たちにとって、又とない実地研修の場となりました。同友会の皆さん、本当にありがとうございました。
また、講演は以前、3年生対象の進路講演会でお世話になった(有)サンシャインワールドのM取締役部長さん。本当にいい勉強をさせていただきました。


お父さんのためのプラモデル屋さん
 おかやま山陽高校のすぐ近くに、最近、新しくプラモデル屋さんができました。
昔と比べて、最近の子供たちは、プラモデルをあまり作らなくなりました。作ったとしても、ガンプラなどのアニメのキャラクターものが中心で、昔の定番だった田宮製の1/35シリーズや、1/700ウオーターラインシリーズなど、見たことがない子がほとんどなのではないでしょうか。
 この新しいプラモデル屋さんは、そのラインナップに特徴があります。もちろん、最近流行のガンプラやダンガンレーサーなども置いてあるのですが、メインは昔ながらの戦車、軍艦、戦闘機、そして自動車です。
 店のオーナーは、他にもお勤めをされているので、この店はいつも開いているわけではありません。むしろ、前を通った時に開いていればラッキー、という感じです。出勤の途中に「お、今日は開いているな」と思っても、帰りにはもう閉まってしまっていることもたびたびです。
だから、開いている時には何台も車が停まって、好き者のお客さんたちがたむろしています。
客層は、やはり、と言うべきか、おじさんばかりです。それも、だいたい、いつも同じような顔ぶれです。オーナーによると、常連は10人もいないんじゃないか、とのことでした。
開店して最初の月は「電気代が出ないかもしれない」とおっしゃってましたが、少しずつ、お客は増えているようです。それでも、売上が芳しくないのは相変わらずのようです。
最近、こういうタイプのプラモデル屋さんを町で見かけることがだんだん少なくなってきました。子供のおもちゃは、テレビのヒーロー特撮ものや、アニメとのタイアップ商品が主流となり、「戦艦大和」や「ゼロ戦」など、今の子供は出合う機会があまりないのでしょう。
しかし、プラモデル黄金期を過ごしたことのあるおじさんの世代にとっては、このようなお店はたいへん貴重です。しかも、この店はほとんどの商品を定価の2割引程度で売っています。商品も、日本のメーカーでは見られないような旧ソ連の軍用機や、ガレージキットまで、実にマニアックです。大東亜戦争中の日本軍の名将のフィギュアなど、「こんなの、誰が買うんだ?」と思っていた商品が、次に行ったときには完売していたりします。
まことに個人的な話ではありますが、この店にはいつまでも頑張って欲しいと願っています。作る時間がなかなか確保できないため、頻繁に買うわけではない立場で言うのもはばかられるのですが、それでも、何ヶ月かに一度は、ニッパーとヤスリを手に、ウオーターラインと格闘するのもいいものです。
時々、おかやま山陽高校の生徒がこの店に立ち寄っているのを見かけます。実に、頼もしい、時代の後継者たちです。
老若男女にかかわらず、いちど、このお店に立ち寄ってみてください。とくにおじさん世代は、懐かしさに涙がチョチョギレそうになるはずです。個人面談の後など、いかがでしょうか?