空手道部合宿
 先週から今週にかけて、空手道部はおかやま山陽高校の60周年記念館のアリーナで合宿練習をしています。
 その初日、困ったことが起きました。合宿時には音楽レッスン棟にあるお風呂を利用することになるのですが、その風呂のボイラーの底が抜けていて、お湯が沸かなくなっていることがわかったのです。その2,3日前に試運転した時にはうまく燃焼していたのですが、思えばそれが最後のひと花だったのかもしれません。なんせ、20年以上使っていましたから。
 しかし、このままでは困ります。高校生だけなら、いざとなったら水だけのシャワーでも何とか我慢できるでしょう。しかし、週明けには毎年恒例の空手道ちびっこ合宿が控えています。ちびっこ合宿は県下から毎年多くの子供たちが参加するおかやま山陽高校の恒例行事です。下は小学1年生から上は中学3年生まで、今年も120名が参加する予定です。水のシャワーでは風邪を引いてしまうでしょう。
 ボイラーはどう見ても修理不可能で、新しいものと交換するしかありません。日にちはもう何日もありません。
 困った挙句、おかやま山陽高校のかつての卒業生で、水道工事会社を経営されているIさんに連絡してみました。Iさんはすぐに駆けつけて下さり、一目見て「これは交換じゃな」と言いました。ちびっこ合宿が間近に迫っていて困っていることをお話すると、「じゃあ、うちの会社で従業員の手洗い用に使ってるボイラーを持ってきて仮付けしておくから、とりあえずそれでしのいで下さい」と言われました。
 そして、その日の午後には工事をして下さり、無事お湯が使えるようになりました。
 まさに、持つべきものは頼りになる卒業生、です。
 空手道部の合宿、ちびっこ合宿共に大きなトラブルもなく無事終了し、最終日の本日、ちびっこ空手大会が開催されました。合宿していたちびっこと併せてなんと300名が参加する大イベントになりました。
何日も泊り込んで生徒やちびっこの世話をしてくれた先生たち、なにより、多くのご協力をいただいた保護者の皆様、本当にお疲れ様でした。
そして、空手道部の諸君、インターハイに向けての準備は万全となりましたか?期待して応援しています。


台風情報についての耳より情報
 7月26日と27日の両日、倉敷市内で岡山県内の23校の私立高校の先生たちが集まっての研修会が行われました。今年の開催担当は備西地区で、おかやま山陽高校が事務局を担当しました。様々な部会が設定され、個人情報保護法や危機管理など、興味深いテーマが目白押しでした。
 そんな中で、ひとつ、印象に残った話をご紹介します。
今回、ある部会にお招きした講師の先生は香川県在住の方でした。研修会当日が近づくにつれ、あることが気になってきました。それは、台風7号の接近です。先週末の時点では、先生は研修会当日、瀬戸大橋を電車で渡って来られる予定でした。もし、台風が和歌山あたりに上陸した場合、瀬戸大橋線がストップしてしまうことが心配されました。そこで、事務局としてあらかじめ先生にメールをお送りし、今後の台風の進路によっては、倉敷市内に前日から宿を用意する旨をお伝えしました。そして、先生からは「万が一の場合、そうさせていただきます」という旨のご返事を頂きました。
 結局、台風7号はコースを変え、関東地方へと向かいました。当日、先生は予定通りに到着され、ご講演はつつがなく行われました。そのご講演の最後に、先生がこんなことを言われました。
 「先週末、今回の事務局の担当者の方から、台風7号の進路次第では、前日から倉敷市内に宿を取りますというお電話を頂いていました。しかし、実は、あの時点で、私には今回の台風は関東方面にそれることがわかっていたのです。」
 そういいながら、先生はプロジェクターの画面である画像を見せてくださいました。そこには、我々が普段見ている気象台発表の台風進路予想図に並んで、見慣れない進路予想図がありました。日付はいずれも7月23日付けでした。気象台の天気図では、台風7号は、26日には四国から紀伊半島にかけて日本に上陸するとの予測がありました。しかし、その見慣れない予想図によると、台風7号は、紀伊半島沖で進路を変え、関東方面に進むようになっていました。結果はご存知の通りです。
 先生は続けておっしゃいました。
「この予想図は、ある機関が独自に発表しているものです。その機関が関係する仕事は、気象条件が非常に重要になる種類のものなので、その予報の確度は非常に高いです。私は数年前からこの機関の台風情報を利用してきましたが、外れたのはわずか2,3回程度でした。だから、今回も、私はまったく心配していませんでした。」
そう言って、先生はその機関の名前を教えてくださいました。なるほど、おっしゃる通り、その機関の仕事は気象条件が重要です。職場に帰って、さっそく、その機関による台風情報のホームページを探し出し、ブラウザの「お気に入り」に加えました。
この機関の名前は、ここではあえて言いません。仮にその機関の予報が外れても、本校では責任が負えないからです。そのかわり、ヒントをいくつかお教えします。
第一に、その機関は外国にあります。でも、日本近辺で仕事をしています。第二に、その昔、元寇が失敗したのはなぜだったでしょうか。
勘のいい方なら以上でおわかりと思います。興味がある方は探してみてください。