ガーフィールド高校とのジョイントコンサート!
 6月26日(日)、とうとうアメリカはシアトルよりガーフィールド高校がやってきました。この日、前日の大阪でのコンサートを終えた彼らは、朝9時にバスで大阪を出発し、午後1時に本校に到着しました。
 ツタカワさんとは2年ぶりの再会です。長旅の疲れも見せず、早速、リハーサルに入る彼らのバイタリティーには、驚かされます。
 午後5時、応援に駆けつけてくれた倉敷商業高校と井原高校の吹奏楽団の皆さんと、ウエルカムパーティーを行いました。
 なんといっても、生徒だけで総勢250人。ホストファミリーの皆さんも含めると、350名もの大パーティー。本校体育館にシートを敷き、調理科からホテル実習室の円卓を借りて、さらに食堂のテーブルも持ってきて、会場を作りました。
 楽しいパーティーの最後は全員で五本締めを行い、コンサートの成功を誓い合いました。
 午後6時半、いよいよコンサート開始。おかやま山陽高校の英語科の先生が英語で司会を務め、インターナショナルなコンサートの幕開けです。
 トップバッターは井原高校。ガーフィールド高校の生徒たちの反応は上々です。アメリカでは吹奏楽と言えば、海軍の式典などで演奏される、にぎやかなマーチング演奏を思い出す人が多く、いわゆる管弦楽団より下に見られているようです。それに対して、日本の吹奏楽はシンフォニックな演奏を目指しています。ですから、ガーフィールドの生徒たちは日本の吹奏楽のレベルの高さに驚いていたようです。
 続いて、倉敷商業高校。こちらは技術もさることながら、演出の楽しさでは抜群。指揮者のE先生がキンキラキンの衣装を着て、大きなお腹を揺らして踊りまくったマツケンサンバには、一同大爆笑でした。
 そして、我らがおかやま山陽高校登場。こちらも技術と表現力では負けてません。特に、目隠しをしてのシロフォンのソロ演奏には、ガーフィールドの生徒たちから惜しみないスタンディングオベイションが送られました。
 とりを務めるのは、もちろん、ガーフィールド高校オーケストラ。交響曲惑星の「ジュピター」は、やはり弦楽器あってのもの。体の奥まで届くチェロの響には換え難いものがありますね。
 その他、指揮者のツタカワ先生のお気に入りと言う「トトロ」のテーマ曲の演奏があったりと、バラエティーに富んだ内容のコンサートでした。
 予定時間を30分もオーバーして、午後8時半にコンサートは終了。参加した誰もが大満足の、内容の濃い、そして、掛け値なしに楽しいコンサートでした。
 この日から2日間、ガーフィールドの生徒たちは吹奏楽部の生徒やOB・OG、おかやま山陽高校の先生の家にホームステイしました。そこではいろいろな楽しいエピソードがあったようです。
 われわれ日本人は。ホームステイを受け入れることに抵抗を感じがちですが、一度受け入れてみると、非常に楽しいものであることがわかります。お客様扱いするのはむしろ失礼で、家族が一人増えたと思って、お手伝いなどもどんどん頼めばいいのです。なにより、自分たちとは違う文化で育った人と寝食を共にするわけですから、そこには常に何か新しい発見があるのです。
 次回、彼らガーフィールド高校が日本を訪れるのは、2,3年後になるでしょう。そのときには、もう一度ホストファミリーを引き受けたいと言うご家庭がきっと出てくることと思います。事実、今回も、彼らが次の目的地である広島に向けて出発する朝、新倉敷駅のホームではお互いに抱き合っての涙、涙の別れがあったそうです。
 最後に、ガーフィールドの引率の方がおっしゃった言葉をひとつ。
 「音楽を演奏する上で、もちろん技術は大切だが、それより高いレベルにショウマンシップ(聴く人の心深くに訴えかける力、と言う意味だそうです)がある。おかやま山陽高校吹奏楽部の生徒たちにはそれがある。いったい、どうやって彼らはそれを獲得したのだろう。」
 最高の賛辞だと思いませんか?


保護者会、湯原・蒜山研修会
 6月25日から26日にかけて、本校湯原研修所・蒜山キャンプ場にて、保護者会の一泊研修会が行われました。
 初日、お父さんたちは蒜山のキャンプ場での草刈り作業、お母さん方は体育祭・文化祭で販売する焼き鳥の焼き方講習会を兼ねての夕食の準備に大忙しでした。
 夕食を兼ねた懇親会の席では、楽しいだし物や自己紹介が行われました。自己紹介の中で、今年が最後の参加となる三年生の保護者の方の何名かからは「この子が末っ子なんです。この保護者会を離れるのが寂しい。もう一人、子供がいれば良かった」との声も聞かれました。
 おかやま山陽高校の保護者会は、本当に楽しい会だと思います。だまされたと思って、一度参加してみてください。そこでは学年・学科を超えて、いろいろな情報交換が出来、お子さんにとってもきっと有益な情報が得られるはずです。
 今回は1000km以上離れた単身赴任先から駆けつけて下さった方もおられました。これもすべて、わが子を思えばのこと。ほんとうに頭が下がります。
 今回、ひとつうれしかったことがありました。1年生のあるお母さんが、2年前に公務員コースを卒業した上のお兄ちゃん(彼は警察官の試験に合格しました)が、警察学校に入校し、10ヶ月間の厳しい訓練を経て、勤務先に配属されるまでの写真をアルバムにしてものを見せてくださいました。
 驚いたのは、入校後、わずか1ヶ月で、彼の顔つきが信じられないほど自信に満ちたものに変わっていたことです。剣道の大会で無敗の結果を出して表彰されたとか、卒業前にこれまでの訓練の成果を披露する発表会があったとか、一枚一枚の写真について、丁寧に説明して下さいました。
 彼はお母さんにとって、本当に自慢の息子なんだということが伝わってきて、聞いているこっちも嬉しくなってしまいました。こういうお話が聞けるのも、湯原研修会のいいところです。
 二日目は、湯原温泉街は「6・26(ロテンブロ)の日」ということで、多くの屋台や出店が出ていました。それをひやかした後、全員で蒜山キャンプ場に移動。
 ここで、友愛セール・バザーの収益による屋外用テントの贈呈式が行われました。これは蒜山キャンプや、体育祭などで有効に、大切に使わせていただきます。
 因みに、蒜山キャンプ場では今年、井戸を掘りなおし、毎分300リットルものきれいな水(もちろん、飲用可。保健所お墨付きです!)が涌き出るようになりました。これで昨年度のような水不足の心配はありません。
 その後、鳥取花回廊を見学し、午後5時半、全員無事、帰校しました。みなさん、本当にお疲れ様でした。