いよいよガーフィールド高校オーケストラ来校!

 今週末の26日(日)、アメリカはシアトルからガーフィールド高校オーケストラが来校し、本校吹奏学部とジョイントコンサートを行います。ガーフィールド高校が本校を訪れるのはこれで2回目。そして、3年前にはおかやま山陽高校吹奏楽部がシアトルを訪れ、現地でジョイントコンサートをしました。
 この12月、おかやま山陽高校の吹奏学部はふたたびシアトルを訪れます。ですから、今回は、一宿一飯の恩を先払いしなければなりません。
 今回、69名ものガーフィールドの生徒たちのホームステイを引き受けてくださった保護者の皆様、本当にありがとうございます。
 コンサートは26日の午後6時30分から、おかやま山陽高校の生石(おんじ)ホールで行われます。アメリカ西海岸屈指と言われるガーフィールドオーケストラに対抗し、日本側としてはおかやま山陽高校に加え、倉敷商業高校さん、井原高校さんの2校の吹奏楽部が応援に駆けつけてくれます。まさにお互い一歩も退かぬ役者ぞろいではありませんか。
 もちろん、一般の保護者の方のご観覧も歓迎します。当然、無料ですが、生石ホールの座席数は450、4校の部員が合わせて約250名、ホストファミリーの方々が約100名、ということで、残席は約100席というところでしょうか。整理券の発行などは行いませんので、立ち見になる可能性もあります。どうぞお早めにお越しください。


マイスター・スクール、最近の様子
 マイスター・スクールの新しい動きについてご紹介いたします。
 まずは、新講座について。
 今年から始まったのが「三線(さんしん)」講座です。三線とは、琉球地方に伝わる主に蛇の皮を使った三味線のことです。講師は、福山市を中心に活躍されている三線愛好家クラブの「ぷからす三線クラブ」です。
 生徒はカンカラ三味線(空き缶を使った安価な三線、5,000円程度)と本物の蛇皮線(1,0000円〜)の二種類から選んで購入できるようにしているのですが、意外と多くの生徒が本格的な蛇皮線を希望したのは驚きました。
 うだるような暑さの午後、校内で三線の音色が聞こえてくると、途端に気分は琉球奄美。まったりしたグルーヴが心地よいです。
 続いて、マイスター講師の先生方の情報です。
 まず、「インターネットラジオ」講座でお世話になっている中川秀彦先生が、このたび本を出版されました。タイトルは「戦艦大和が沈んだ日」(牧歌舎刊)。
 皆さんは、今年が終戦60周年を迎えることをご存知でしょうか。この本は、太平洋戦争中に少年兵として戦艦大和に乗り組み、奇跡的に生還された八杉康夫さんの体験を聞き書きしたものです。
 当時の日本軍については、軍事統制の下、わが身を捨てて国家のために尽くすと言ったイメージで語られることが多いのですが、はたしてそればかりが本当なのでしょうか。自分の乗った戦艦がいざ沈むという時、少年兵の脳裏に真っ先に浮かんだのはいったい誰の顔だったのか。
 この本には、この戦争を実体験した人にしかわからないであろう、瞬間瞬間の少年兵の生(なま)の感情がほとばしっています。
 それだからこそ、「戦争は人類最大の愚行であり、二度と繰り返してはならない」との八杉さんの言葉が実感を持って我々に迫ってきます。なお、この本の挿絵は中川先生の小学生の息子さんが描かれています。こちらもご覧下さい。一般書店、ネット書店等で販売中です。
 続いて、「イラスト」講座でお世話になっている南一平先生も本を出版されました。タイトルは「山田方谷物語」(高梁市観光協会刊)。山田方谷の一生をマンガで描いた作品です。
 山田方谷といえば、政治的にも経済的にもいきづまった幕末に、貧乏板倉と呼ばれた備中松山藩五万石を奇跡的にわずか8年間で立ち直らせた郷土の偉人としてあまりにも有名です。その思想は現代においてなお、様々な分野で参考にされ、多くの人々に影響を与え続けています。
 岡山県人であれば、ぜひとも知っておきたい方谷先生の人生。しかし、活字にはなかなか手が出ない…。そんな人にこそこの本はお勧めです。マンガですから、楽しく方谷先生の思想と行動が学べます。お問い合わせは高梁市観光協会までお願いします。