表彰伝達式
 13日月曜日、表彰伝達式が行われました。今回表彰を受けたのは、空手道部、柔道部、マイスター書道でした。マイスター書道はマイスター講師の上野景洲先生のご指導のおかげで、倉敷市書道展でよい成績を残すことができました。
 続いて、空手道部の中国大会に向けての壮行式が行われました。今週末、山口県内にて行われます。今回も全種目制覇が期待されます。


旋風よふたたび
 その空手道部ですが、11日の土曜日、OHKで放映された「旋風(かぜ)よふたたび」という番組で、部員たちの頑張りの様子が30分にわたって紹介されました。
 この「旋風よふたたび」は、今年の岡山国体を目前に、県内の青少年が日々鍛錬に明け暮れている姿を独自の視点でとらえた、ユニークな番組です。実はこの番組で空手道部が取り上げられるのはこれで3回目。諸見里しのぶ選手が在校中に2度取り上げていただいたので、おかやま山陽高校全体では通算5回の放映となりました。
 この番組のディレクターのHさんは、強い信念を持って番組を作っている方で、常々「勝者を礼賛し、敗者をないがしろにするような、ありきたりのスポーツ番組だけは作りたくない!」と公言されています。毎回、取材対象の生徒ひとりひとりの内面に迫り、試合結果よりもそこに至るまでのプロセスや気持ちの揺れを追跡する、いわば「人間」の部分に焦点を当てた視線が、多くの視聴者の共感を呼んでいます。
 Hさんの番組作りには、おかやま山陽高校のスポーツ指導の基本精神と共通する部分があるように思えます。
 今回の番組の中で、ひとりの女子部員が紹介されました。おかやま山陽高校の空手道部には、全国から錚錚たるメンバーが集まっています。そんな中、彼女は、レギュラーにこそなれないが、決して弱音を吐かず、くじけず、黙々と練習に取り組んでいます。そんな彼女が抱えているさまざまな思いが、Hさんのインタビューを通じて浮き彫りにされました。
 「スポーツ、武道である以上、勝たなければならない。しかし、勝つことだけに価値があるのではない。」これは常々おかやま山陽高校の校長先生が生徒に言っている言葉です。これは空手道に限らず、すべてのスポーツにあてはまることです。
 試合会場で活躍するスター選手たちがいる一方で、3年間一度も公式戦の試合会場に立つことがないまま卒業していく部員が多くいます。しかし、考えてみれば、これはなかなかできることではありません。3年間、自分の定めた目標に向かって努力し続けた彼らは、その過程で多くのものを得たのではないでしょうか。これは本当にすばらしいことだと思います。