諸見里選手、最終3位!
 5月20日(金)より5月22日(日)までの3日間にわたって繰り広げられた、中京テレビ・ブリヂストンレディスオープンで、テレビや新聞でご存知のように、本校出身の諸見里しのぶ選手は3位の成績となりました。
 2日目、海外勢のキャンベル・李両選手がスコアを伸ばすのに加え、強敵・宮里プロが着実にカップを捕らえる猛追撃に、一時は順位を落とした諸見里選手でしたが、後半のホールアウト時には1打差でトップを死守しました。
 しかし、3日目、最後の18番ホールでバーディー狙いのパターを外してしまった時点で、プレーオフ参加の権利を失ったことが決定しました。この瞬間の諸見里選手の悔し涙には、試合を見まもっていた誰もが共感したのではないでしょうか。
 結局、初日63、二日目73、最終日74の、210打、通算6アンダーという成績でした。
 マスコミでは「残念だ」「いま一歩だったのに」という論調の報道がほとんどですが、このスコアを見る限りでは、本当にすばらしい成績です。わずか18歳の少女が、国内外の一流プロを相手にここまで検討するなど、奇跡に近い偉業だと思いませんか?
 新聞で諸見里選手のお父さんの「焦るな」とのコメントが 紹介されていましたが、本当にその通りだと思います。諸見里選手はまだ18歳。先はまだまだ長いです。今回は、確かに残念な結果に終わったかもしれませんが、諸見里選手が自分自身のペースで着実に成長している様子が充分にうかがえる、よい試合だったと思います。今後、ますます成長するであろう諸見里選手の活躍を楽しみにして下さい。


就職戦線はもう始まっています。
 生徒諸君は中間考査の真っ最中ですが、先生たちも忙しい日々を送っています。この中間考査の期間、昼からの時間帯を利用して、3年の担任の先生と進路課の先生で第1回の企業訪問を行っています。昨年度、おかやま山陽高校の卒業生が入社した会社を中心に、その後の様子、今後の求人予定、おかやま山陽高校に求めること、などをお伺いするためにお邪魔しています。
 企業訪問は、今回を皮切りに毎年、時期を見て何度も行っています。
 企業訪問で一番嬉しいのは、「○○くんは本当によくやってくれていますよ」という言葉を頂いたときです。ありがたいことに、毎回、ほとんどの企業さんからこの言葉を頂いています。「彼(彼女)にとっておかやま山陽高校での3年間は無駄ではなかったんだ」と実感できる瞬間です。
 逆に一番辛いのが、本校の卒業生が、せっかく入社させていただいた会社をやめてしまっていたという報告を受けたときです。稀ではありますが、やはりさびしくなります。
 以前、ある会社の社長さんに教えて頂いたのが、新入社員に関する不吉な数字「3」についてです。つまり、新入社員が会社を辞めてしまうのは、なぜか3にまつわる時期、すなわち、入社して3日目、3週間目、3ヶ月目が多いというのです。3日目というのはもちろん論外ですが、ゴールデンウイーク明けの5月、そしてこれから迎える夏が危ないとか。
 その社長さんはこうおっしゃっていました。
 「半年や1年でその会社の本当の姿がわかるはずが無いんです。社会経験のない高校生が考えるような『自分の理想通りの会社』なんて、あるはずがない。新入社員である以上、自分を変える必要もあるはず。せめて2年、できれば3年、一つの会社で頑張ってみて欲しい。そこまで頑張って、それでもその会社が自分に合わないというのなら、誰も文句は言わないはずですよ。」
 石の上にも3年といいますが、本当にその通りだと思います。
 3年生の諸君、就職戦線はもう始まっています。今の時代、就職は大学進学よりよほど難しいといっても言い過ぎではありません。この不景気の折、新入社員として採用していただくということは、本当にありがたいことなのです。出席状況は大丈夫ですか?成績は充分とれていますか?なにより、自分が入社しようとしている会社に「お土産」となる付加価値、すなわち資格は十分に取得しましたか?そして、なにより大切なのは、自分が入社しようとする会社について事前によく調べることです。
 就職戦線はもう始まっているのです。