sanyomomotaro2007-10-16

体験入学、大勢のご参加、ありがとうございました!

 おかやま山陽高校の体験入学ですが、おかげさまで大盛況の中、無事終了いたしました。
 あとは11月24日、オープンスクール最終回を残すのみとなりました。
 おもしろまじめな、生きるための力が身につく高校、おかやま山陽高校を一度は見てみたいと思われる方、ぜひご参加ください!


漢(おとこ)の憧れ、ポルシェ

 ポルシェといえば、ドイツ自動車工業技術の粋を集めたといえる、世界的なスポーツカーです。
 私などが小さい頃には、「スーパーカーブーム」というのがありまして、ポルシェは、フェラーリランボルギーニと並び、もっとも子どもに人気のあるスーパーカーでした。
 ある方のご紹介で、ポルシェの修理・販売を手がけておられる会社の社長さんにお会いすることが出来ました。
 別に、私がポルシェを買う予定があるわけではありません(なんせ、マニュアルの運転方法をとっくに忘れてますから)。
 その方から、この修理・販売会社さんが、もう、半端じゃなくすばらしいので、ぜひ、自動車科を持つ高校の校長としてお会いするべきだ、とのお勧めをいただいたのです。
 この会社は岡山市西花尻にある「ヨシダオート」さんです。お会いしたのは社長の吉田さんです。
 お話を聞いて、たしかに半端じゃないことがわかりました。
 仮に、ポルシェの中古車の注文を受けたとします。すると、ヨシダオートさんでは、納車は約2ヵ月半後になるんだそうです。
 この2ヵ月半の間、何をしているか?
 ポルシェのエンジンを下ろして、一回、完全に分解して、隅々まで整備・点検し、新車同様の走りが出来るまでにオーバーホールするんだそうです。
 あるポルシェマニアのお客さんなど、13年落ちのターボ車をヨシダオートさんに整備に出したところ、あまりの走りのよさに、「この13年間は、いったいなんだったんだ?」と驚かれたとか(もちろん、新車も扱っておられますよ)。
 店舗にお邪魔して驚いたのは、いわゆるショールームがありません。
 吉田さんいわく、「うちはむしろ整備工場を見てほしいので、工場部分をガラス張りにしたんですよ」。
 たしかに、工場部分が道路から直接見えるようになっています。これは、相当、整備技術に自信があるという証拠です。
 工場内では、まさに、数台のポルシェが整備されている真っ最中でした。お話の通り、ほとんど完全にばらばらになったエンジンユニットがスタンドに設置されていました。
 専務であり、看板メカニックである大久保さんが、説明をしてくださいました。
 この方、ほんとうにポルシェがお好きなんですね。語り口が、ムチャクチャ熱いんです。
 同じ水平対向車という軽い気持ちで、「ぼく、スバル乗ってるんすよ」などと言ったら、もうたいへん!いかにポルシェオリジナルの空冷水平対向エンジンがオリジナリティーにあふれるすばらしいものであるか、マシンガントーク炸裂です。もう、「すみません、すみません!」と首をすくめるしかない。
 大久保さん曰く、「あることに興味を持ったら、どうしても最初は頭でっかちになるのは仕方ない。でも、整備士は、知識だけでは、当然、不十分。そのエンジンをどういじればどう変化するかが、実際に処置できなければならない。それができないというのは、人間がエンジンに負けているということ。最後は、整備士がエンジンを完全に支配しなければならない」。
この方が言うと、説得力あります。
 吉田社長によれば、大久保さんは、大阪にこの人あり、と言われたポルシェ整備の達人だったんだそうです。大久保さんの整備技術に惚れ込んだ吉田社長が、なんと6年間、毎週大阪まで通って口説いた結果、根負けして岡山に来られました。
 その結果、現在では、岡山は言うまでもなく、中国一円、四国、九州、近畿、果ては関東からもお客様が来られるのだとか。中には仙台からオイル交換だけに来る方もおられるんだそうです。
 ほんとうに、面白い会社です。自動車整備の、ひとつの理想を実現していると言えるのではないでしょうか。
 帰り際、吉田社長に、おかやま山陽高校の自動車科の生徒に渇を入れるために、ご協力いただけるようにお願いしたところ、快くご承諾くださいました。
 まずは、自動車科の先生たち、それから、自動車整備部のメンバーたちと一緒に、工場見学におじゃましたいと思っています。
 乞うご期待!
 ちなみに、ポルシェ以外に、中古のフェラーリ328も展示してありました。値段は国産最高級セダンの新車並みです。いかがですか?大久保さんが整備された車両ですから、絶対お買い得ですよ。

*写真は、吉田社長(向かって右のヒゲの方)と大久保専務。楽しい方です。

ヨシダオート公式HP
http://www.yoshidaauto.com/