岡山県ものづくりコンテスト おかやま山陽高校土木科 橋梁模型部門で1,2位!
 先週の日曜日、本校を会場に、岡山県ものづくりコンテスト土木「橋梁模型」部門が開催されました。
 この部門は昨年度から始まったものですが、「橋梁模型」というのは一般には耳慣れない言葉かもしれません。
 橋梁模型とは、簡単に言うと、海や川、山間部にかかる橋の模型のことです。コンテストでは、檜やバルサなどの軽い木材と凧糸を使って、幅約1mの橋の模型を作ります。
 もちろん、ただ作るだけではなく、完成後に15kgの重りをつるし、それに堪えられるかを審査します。
 審査基準は強度だけではありません。強いものといっても、太い材料をふんだんに使って作るのは簡単です。審査では、いかに軽く作るか、が問われます。この軽さは、同時に、実際の橋として建設される際の「経済性」を意味します。エコが叫ばれている現在、これはとても大切なことです。
 そのために、使用する部材は、各チームごとに均一でなければなりません。業者から納入された部材を正確に測定し、総重量で誤差±1g以内にそろえます。
 さらに、橋は、その地域の景観をかたちづくる重要な要素となります。瀬戸大橋をみても、レインボーブリッジを見ても、新たなランドマークとなりうる美しい形をしているがゆえに、地域の人々から愛されているのです。ですから、「デザイン」も重要な評価対象になります。実は、現在の競技規程では、このデザイン性が点数上のウエイトが最も高く設定されているのです。
 もちろん、美しさ、斬新さだけではいけません。これらが「強度」と両立していなければなりません。加工精度も重要です。
 ことほど左様に、橋梁模型という競技は、土木・建設に関する総合的な知識、技術が問われる、ハイレベルなものなのです。
 そんな橋梁模型コンテストですが、昨年、おかやま山陽高校からは2チームが参加したのですが、実は、2チーム共、最後の荷重試験の段階で崩壊してしまいました。昨年度は参加チームの約半数が崩壊したそうです。
 そして、雪辱を晴らすべく参加した今年度、開催事務局校の維持もあったと思いますが、みごとに2チーム共に荷重試験に堪え、総合判定で1位、2位を独占しました。
 参加した二名の生徒(土木科3年のTa君とTsu君)、お疲れ様でした。
 このコンテストは、土木科の生徒だけでなく、建築科、デザイン科の生徒の参加も多く、実際、昨年度の全国大会の優勝者は、デザイン科に在籍する女子生徒だったそうです。やはり女性独特のバランス感覚や、美的センスというものがあるのでしょうか。負けるな、土木科の男子諸君!