蒜山教育キャンプのため、しばらくブログの更新ができませんでした。

企業人講演会 『雇用する側の本音』
 1学期の期末考査の最終日、進路決定を間近に控えた3年生を対象に、企業の第一線で活躍されている方による進路指導講演会が行われました。タイトルは『雇用する側の本音』。
 生徒諸君は、これから進学、就職のいずれかの進路を選択するわけですが、ここで進学する人も、最終的には何らかの仕事に就かなければなりません。
生徒諸君は、現在は自分達(実際には保護者の方ですが)が学校にお金を払って勉強をしているという、いわばお客さんの立場です。しかしながら、いったん就職すると、今度は自分が会社に対して労働力を提供して、その対価として報酬、すなわち給料を受け取る立場に変わります。そこでは、生徒・学生時代とは違う内容・レベルの責任が出てきます。
今回、お話を頂いたのは運送会社を経営されているKさん(男性)と、看板制作・設置会社で取締役をされているMさん(女性)の二名です。Kさんはまだ30代前半で、一度は倒産してしまった会社を立て直して頑張っておられる、パワフルな方です。Mさんは一従業員という立場にとどまらず、会社の共同経営者的な立場で会社を支えておられる、かっこいい女性です。
Kさんには男子生徒に、Mさんには女子生徒にお話をしていただきました。
お二人が話してくださった内容は、会社経営の現場にいる人ならではのものばかり。もっとも印象に残ったポイントをいくつか列挙します。

① 会社は新入社員に対して、最初から仕事ができることなど、一切期待していない。新入社員は 最低限、「休まない」、「愚痴を言わない」、「3年はやめない」、の3点だけ心がけるべし。
② 入社して2年間は、会社に対して利益をもたらしているなどと考えないこと。むしろ、会社から給料をもらいながら勉強させてもらっている期間。職場の不満を言ったり、愚痴をこぼす前に、自分の考え方、やり方を見直すべし。

 かなり厳しい言葉ですが、生徒たちは、学校の先生から聞くのとは違った視点からの本当の「就職指導」を受けることができたのではないでしょうか。感想文も、しっかりかけていました。Kさん、Mさん、本当にありがとうございました。
 今年のおかやま山陽高校の就職希望者は、昨年度の1.5倍の約150名。景気は上向きつつあるとはいえ、まだまだ就職戦線は厳しいです。入社試験解禁の9月まで、最後の仕上げとして資格をとったり、技術を磨いたり、自分に付加価値を与える方法はまだまだあるはずです。がんばっていきまっしょい


蒜山教育キャンプ報告
 7月11日(月)から15日(金)にかけて、新入生全員が本校所有の蒜山野外研修場(通称:蒜山キャンプ場)にて2泊3日の宿泊研修を行いました。
 電気と井戸はあるものの、ガスもテレビも、当然エアコンもないキャンプ場での2泊3日は、現代の子供たちにとっては、まさにサバイバル生活。キャンプ二日目は、昼ごはんを作るのに2時間、食べ終わって片付けをして、また2時間ばかり勤労体験学習をすれば、もう夕食の準備が始まります。ひとは生きるために食べるのか、食べるために生きるのか、との問いが頭をよぎります。
 食事の準備も、薪を割って火を起こし、飯盒でご飯を炊く、昔ながらの野営方式です。薪を割る手が滑って、鉈で手を切ったり(痛エ!)、カレーの具のジャガイモを剥いていて包丁で手を切ったり(痛テテテ!)、燃え盛る薪がはぜて火傷したり(アッチイ!)、そりゃもう、大騒ぎです。
 今年のキャンプでよかったのは、1班、2班とも、夜のキャンプファイヤー(1班は雨天のため屋内でのキャンドルサービス)でのクラスごとの出し物が、非常に充実していたこと。久しぶりに大爆笑させてもらいました。どの科・コースも芸人ぞろいで、将来が楽しみです。
 また、二日目の塩釜冷泉へのハイクでは、三木が原と塩釜を結ぶサイクリングロードを歩くのですが、道すがらのゴミを拾って歩いて、ちょっとしたボランティアを行いました。
 はっきりしない天気で、予定は未定、まさに臨機応変の連続の2泊3日でしたが、気温が低めだったのが不幸中の幸い(でも、夜は寒すぎた!)。帰ってきてみると、「下界」(県南のことです)はやはり暑い!ヒートアイランドがどうのこうのと言う以前に、今年の暑さは尋常ではありませんね。電子レンジ、テレビ、クーラーなど何にもない生活でしたが、こうなると蒜山高原の自然の風が懐かしくなります。
 クールビズを徹底するならば、いっそのこと、夏期は「おかやま山陽高校蒜山分校」でも作って、そちらで仕事をしたくなるくらいです。