sanyomomotaro2007-07-17

蒜山は今年も雨だった…


 蒜山に行ってきました。
 大雨でした。 梅雨だから、仕方がありません。
 仕事の都合で、自分の運転で別便で行ったのですが、旅のお供に、と車に乗り込む前に買ったかっぱえびせんが、封を切って10分後には湿気ていました。
 梅雨前線、そして、台風4号、恐るべし。
 長靴は必須でした。マイ長靴が役に立ちました。やはり、蒜山名物「黒ボコ」は侮れませんでした。
 来年度からは、生徒の持参品に長靴を入れるか、あるいは、もう捨ててもいいような古い靴を一足、持って行くように指導しようと思っています。
 2日目、朝のハイキングは雨で中止となり、代わりにバスで鳥取県境港までドライブとなりました。現地で小雨になっていれば、水木しげるロードでも歩いてもらおうと考えていたのですが、それも無理だったようです。
 私は、この間、キャンプ場で本を読みながら留守番していたのですが(最近、周辺が開けてきて、防犯に気をつかわねばならなくなりました)、ここでものすごい雷雨に襲われました。研修ホールの前にみるみる川ができ、これは昼食の準備もままならないんじゃないか、というくらいでした。
 でも、生徒たちの日ごろの行いがいいのか、私の行いが悪かったのか、バスが帰ってくる頃には雨も小ぶりになり、親子丼は無事出来上がったのでした。
 その後、勤労体験も何とかでき、あとは夜のお楽しみ、出し物合戦です。
 今回私がお邪魔した2班では、早々にキャンプファイヤーの中止を決め、キャンドルサービスの準備をしました。
 出しものでは、やはりというべきか、ビリーズブートキャンプが出ました。
 自動車科がやったのですが、これにスポーツコースと音楽コースも飛び入りで参加してくれ、えらく盛り上がりました。ビリー役の加藤先生が恥も外聞も捨てた勝利でしょうね。
 進学コースの歌、音楽コースの「野菜の気持ち」、スポーツコースの応援歌&エッサッサ(なぜか微妙に笑えました)、どれも面白かったです。アンコールでギター一本で長渕を熱唱した坂手先生も上手かったです。
 そんなこんなで、二泊三日のキャンプはあっという間に最終日です。
 最終日の最大の仕事は、二晩お世話になったテントの撤収です。1班が設置したテントを、2班が撤収するのです。
 近づく台風と、降ったりやんだりの雨脚の中、どうするべきかかなり悩みました。
 が、設置したまま帰るとほぼ確実に飛ばされて周囲に迷惑になるということと、ほとんどの生徒が規則どおり雨合羽を持ってきてくれていたということで、最低限の撤収作業をして帰ることに決めました。
 生徒たちは、足元の悪い中、ほんとうによくがんばってくれました。
 ここから先は、文明の世界にとんぼ返りです。
 高原センターでジンギスカン(ご飯はお代わりし放題です)に舌鼓を打ち、家族へのお土産を買い、あとは帰るだけ。ほとんどの生徒が空調の効いたバスの中、よく寝ていたようでした。
 こうして二泊三日の蒜山キャンプが大過なく終了しました。
 昨今では、キャンプといっても、シャワーや電源が整備されたキャンプ場で行うのがほとんどです。今回のような「最低限の文化的資材の中で工夫して生活する」という古式ゆかしきキャンプは、おそらく2度と経験することはないでしょう。
 それだけに、今回はたいへんだったと思いますが、いずれいい思い出になると思います。

 *写真は雲に煙る下蒜山と山高男児