sanyomomotaro2006-10-17

念願のビリヤード実習場、ついに落成!!

 大変長らくお待たせいたしました。アントニオ猪木選手の入場です!ではなく、ビリヤード実習場の完成です!
 全国でも初ではないかといわれる高校のビリヤード実習場が、おかやま山陽高校でのビリヤードの授業を行うため、ビリヤード同好会の活動の場として、地域の方々にも開放できる場として、完成いたしました。
 場所は、桃太郎アドベンチャー実習場の北西の角。建物は先日完成した陶芸教室と同じデザインです。当然、岡山県産木材をふんだんに使用しています。
 落成式には浅口市長さんを始め、県会議員さん、日本ビリヤード協会の専務理事、岡山県ビリヤード協会の理事長先生などをお迎えし、厳かに始まりました。
 式後、生徒による「3,2,1、ダー!」ではなく、「3,2,1,0!」の掛け声でテープカット。同時にシャッターが開きます。
 この日のメインイベントは、なんといっても、木村義一プロによる曲球(トリックショット)。木村プロは、日本のみならず、世界に君臨する曲球の王者です。現在の曲球競技の種目のほとんどは、木村プロが開発したものだとか。
 何が驚いたって、ニューズウイーク日本語版の10月18日号で、「世界が尊敬する日本人100人」の特集で木村プロが紹介され、表紙にもお写真が載っていたこと!わたくしは当日朝、専務理事さんから教えていただき、初めて知りました。なんという、グッドタイミング!
 で、肝心の演技に入ります。集中力がいるスポーツの達人ですから、気難しい方かと思いきや、軽妙な京都弁で冗談を交えながら、楽しい解説付きで曲球をご披露くださいます。
 「曲球は、なんもむずかしいことないんですよ。球は物理法則の範囲内でしか動きませんからね。」
と言いながら、こともなげに、1ショットで4つ、5つの球を一度にポケットに入れて見せます。
 一番驚いたのは、コーラビンの上に球を2つ重ね(これだけでも普通は出来ません!)、しかも、そこに別の珠に当てて跳ね上げた白玉を命中させ、下の球だけを落とし、落下した上の球がコーラビンの蓋の上に着地する、という、説明だけで3行以上使ってしまう複雑かつ高度な荒技。勝手に名づけて、「超ウルトラダルマ落とし・『コロンブス、卵を割って立てたお前はまだまだ青かったな!フフフ…』バージョン」。
 実は、あとで、ある協会関係者の方が「どこかに仕掛けがあるのではないかと、かぶりつきで見てましたが、やはり何もないんですね」と漏らし、木村プロに「あたりまえや!」と叱られてました。
 この日、個人的には一番の収穫は、日本ビリヤード協会の専務理事さんのご挨拶をお聞きして、日本のビリヤードがどんな状況に置かれているのか、そして、協会がそれに対してどのようなスタンスを持っているのかが良くわかったことです。
 かいつまんでご紹介すると、ビリヤードはアジアをはじめ各地で室内スポーツとしての市民権を得ており、オリンピック種目入りも夢ではないところまで来ているのだそうです。ところが、日本でだけ、ビリヤードはいまだに十分な理解も、市民権も得ていないのだそうです。とくに中国や台湾などのアジア諸国では、若手のビリヤード選手の育成に国家的に取り組んでいるのだそうです。
 ですから、おかやま山陽高校が学校教育の一環としてビリヤードに取り組むというのは、協会としても大歓迎なんだそうです。これをきっかけに、日本の若者の間で再びビリヤードブームが来ることを願っておられるのだそうです。 
 ちなみに、現在の世界チャンピオンは台湾人の、高校生なんだとか。子供の時から始めれば、驚くほど早く上達するのだそうです。
 この日、取材に来られた報道陣は、ビリヤード専門誌も含めて、13社。反響の大きさに、こちらが驚いているというのが正直なところです。
 とにかく、ここはゴールではなく、出発地点。これから、この実習場をどう使っていくかで真価が問われます。
 なんだか、ワクワクしてきました!


120点満点 〜マーチング中国大会〜

 10月15日、出雲市で高校生マーチングコンテスト中国大会が開催されました。
 昨年度に引続き、吹奏楽部保護者会の皆さんが仕立てられた応援バスに便乗させていただきました。
 朝8時に本校を出発したバスは、昼前には出雲大社に到着。ここでみんなで金賞&全国大会出場権獲得祈願をしました。お昼は出雲名物のお蕎麦をいただき、いざ会場へ。
 会場は真新しい体育館。なんでも数年前の国体で整備された施設だとか。ただ、観客席が少し手狭で、立ち見が多く出ていました。
 すぐお隣の陸上競技場では、陸上競技の中国大会が行われていました。もしやと思い、陸上部顧問の先生の携帯を鳴らしてみると、やはり会場におられました。
 賞状を持った部員のO君とK君と、いっしょに記念写真を撮ってもらいました。ナイスタイミング。
 いよいよ高校の部が始まり、本校の出番です。
 演奏の内容は、津山での県大会のときのものとは全く違うものでした。津山では、昨年度のようなダンスあり、コーラスあり、といった楽しい内容でした。それに対し、今回は、ガチガチの正面攻法のマーチング。動きも、仕組みも、複雑で高度です。
 演奏の出来は、と申しますと、はっきり言って、覚えていません。気が気じゃないといいますか、少なくともあの場で自校の演奏を楽しむことは、絶対に無理です。もちろん、信頼はしているんですよ。でも、もう、心配で心配で。
 唯一つ、終わった瞬間、感じたのは、「よくやった!」でした。
 ここからやっと落ち着いて他校の演奏を楽しむことが出来ました。
 そして、結果発表。
 結果は、ご存知の通り、金賞。しかし、全国大会出場権は逃してしまいました。
でも、残念だったという言葉はふさわしくありません。わずか1週間という限られた練習時間の中、よくあのレベルまで到達してくれました。120点満天の出来だったと思います。金賞、おめでとう!!
行きかえりのバスの中で、吹奏楽部の保護者の皆さんがお子さんたちにかける思いを、たくさん聞かせていただきました。
 お子さんが入学以来、数十キロもの道のりを車で送り迎えし続けておられる方、お子さんが疲れて寝てしまった後、そっと足をマッサージしておられるという方、その他にも、いろいろなご家庭でもお話を聞かせてくださいました。
 本当に、頭が下がります。と同時に、すごく理想的な親子関係だなあ、と羨ましくもなりました。
 さあ、ここで切り替えです。狙うは本丸、10月22日の普門館。今年も期待してます!